『鬼滅の刃』の時透少年のセリフ
- 頑張ったね
のお話でしたね。鬼滅の刃がヒットした理由はたくさんあるでしょうが、このマンガに登場する名セリフもそのひとつでしょう。『鬼滅の刃』に良く出てくるセリフが「頑張ったね」なんです。
日本では、「頑張ってね」はたくさん言い合うけど、「頑張ったね」を言うことはほとんどありません。そのせいなのか、みんな
- 自分は頑張ったことを認めて欲しい
と思っているように感じます。とりわけ
- じーちゃん・ばーちゃん世代
です。妙な家事スキルや方法論を展開するおばーちゃんっていませんか。いつの話なのソレ的なヤツ。以前は私もそれを言ってくる理由が分からなかったんですが、次第に
- 頑張ったねって認めて欲しいのかな
と思うようになりました。さすがに彼女たちも、そのやり方が今でも通用するとは思っていないようなんですよね。それにも関わらず言ってきたり押しつけてきたりするのは、スキルや知識として伝えようとしているのではなく、それにヒモ着いている
- 自分たちの感情に注目してほしい
んだと思うんです。
- 今より辛い状況で
- 便利な家電もなくて
- 家族も非協力的で
- 人数も多くて
- 自分ではおカネを稼げなくて
辛くても、苦しくても、そこにしがみつく以外に生きていく道がなくひたすら頑張ってきたんです。こういうことを
- 頑張ったね
- 大変だったね
といって認めてほしいんだと思うんですよ。だから、多分ばんばん吐き出させたら、スッキリして憑きものが落ちたようになるんじゃないかなあ。
赦しが足りないと言ったのは、『アーミッシュの赦し』でしたが、日本人に足りないのは、
- ねぎらい と いたわり
なんだと思います。
まあ、もっとも、これが分かっていてなお、頑張ったね・大変だったねと言ってあげられるかというと、また別問題なんですよね。その本人のパーソナリティもあるし、長い付き合いの歴史の中でこちらもイヤな思いをしていると、到底ねぎらう気持ちになれないんですよ。まあ、難しいところですね。ヒソヒソ。
今年は、頑張ってねの代わりに頑張ったねと言ってみませんか。意外と人間関係もあなたも変わるかもしれませんよ。
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