歌手のLiSA(33)が今月13日に18枚目のシングルとなる新曲「dawn」をリリースした。TVアニメ『バック・アロウ』のオープニングテーマに起用され、注目が集まっていたが、初週の売り上げ結果では、オリコンが初登場9位、ビルボードは11位。決して悪い数字ではないものの、劇場版『鬼滅の刃』無限列車編の主題歌となった「炎」はこれを凌ぐオリコン4位、ビルボード2位。新曲は「炎」越えを果たすことができなかった。
鬼滅パワーがないから?新曲「dawn」は「炎」越えならず
年末に行われた「第62回日本レコード大賞」では大賞を初受賞。NHK紅白歌合戦にも2年連続で出場するなど大躍進を遂げたLiSA。
勢いそのままに、今月13日に新曲「dawn」をリリース。LiSA本人も「新しい眩しい幕開けを力強く迎えに行く曲です」とアピールしていた。
LiSA 18枚目のシングル「dawn」ついに本日発売。2021年、新しい眩しい幕開けを力強く迎えに行く二曲です。
希望を託したこの歌を、いつか幕が開けたら一緒にお祝い歌にしようね。
受け取ってください!🌅💿https://t.co/pmv62MNNVz#dawn #どーんhttps://t.co/FvV9J7W170 pic.twitter.com/E7g2fXpkGF— LiSA (@LiSA_OLiVE) January 12, 2021
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だが、立ちはだかったのは自分自身の大ヒット曲。新曲「dawn」は「炎」を越えることはできなかった。
自らを別のステージに連れて行ってくれた曲に、自らが苦しめられることになってしまったLiSA。これは『鬼滅の刃』の呪縛なのだろうか?
鬼滅を歌うLiSAは好きでも、LiSAそのもののファンは増えなかったという事実が明らかになってしまった。
LiSAは売れて天狗になったのか?
今月20日、LiSAは自身の公式サイトである注意を促した。
「お願い:マスコミの皆様へ」と題されたメッセージには、「LiSA本人および親族を含む関係者への張り込み行為や、接触取材はお控えくださいますようお願い申し上げます」と書かれている。
どうやら『鬼滅の刃』ブームで注目が集まり、マスコミの取材がLiSAやその周辺にも及んでいるようだ。
公式サイトでこのような注意書きをすることは異例。有名人となればある程度周辺取材をされてしまうことは仕方ないが、わざわざ文章にして発表したということは、余程失礼な迷惑行為があったのは間違いない。
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しかし、これが一部では「売れてLiSAが天狗になった」と感じている人もいる。ネット上では「随分と偉くなったもんだ」「ちょっと驕り高ぶっているのでは?」「アーティストってレコード大賞獲ると変わるもんだね」などの声が上がっている。
アンチLiSA急増は人気者になった証
『鬼滅の刃』大ヒットの波に乗り、昨年は大忙しの一年となったLiSA。アーティストとして充実していただけでなく、実は副業でも絶好調だった。
昨年9月にアパレルブランド「ROY -reflect overjoy-(ロイ・リフレクト・オーバージョイ)」を設立。LiSAはブランドプロデューサーを務め、時代や性別、年齢にとらわれない“ストリートパンクスタイル”をコンセプトに、10月からオンラインのみで販売をスタートさせていた。
実際にサイトを覗いてみると、LiSAが身に付けているような衣装やアクセサリーがズラリと並んでいる。すでに「SOLD OUT」になっている商品も複数あった。
中でも人気なのが安全ピンの形をしたピアス。LiSA自身がつけた写真をツイッターにあげていたことで、あっという間に売り切れとなったようだ。
しかし、こちらにも一部からは批判的な声が聞こえてくる。コンセプトに掲げられているように、デザインには“パンクテイスト”が取り入られているが、「ダサすぎる」「どれもヤンキーっぽい」「これ着て街は歩けない」「ダサいくせに値段が高い」などの感想がネットに踊っている。
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だが、何をやっても否定的な意見が出てしまうのは、LiSAが多くの人に知られるようになった証拠。アンチが急増してしまうのは、ある意味仕方がない有名税だといえる。
こうした意見にいちいち傷つく必要はなく、批判を自らのパワーに変えることができれば、LiSAはさらに一流のアーティストへの階段を上っていくことができる。LiSAには今、その“強さ”が求められているのだ。