“脱鬼滅”に暗雲、LiSAにとって「アニソン」は呪縛か一番の宝物か?新曲不振アンチ急増で見えた原点と核心

2021.01.22
by tututu
 

LiSAが進むべき道は「脱鬼滅」「脱アニメ」か?

もともとはロックバンドを組み、インディーズで活動をしてきたLiSAだが、2010年テレビアニメ『Angel Beats!』の作中バンド「Girls Dead Monster」の2代目ボーカル・ユイ役の歌唱パートに抜擢されてメジャーデビューを果たした。

これが評判となったことから、その後もLiSAはアニソンを主戦場として活動。アニメのタイアップ曲を多くリリースしてきた。

特に「oath sign」(Fate/Zero)、「Rising Hope」(魔法科高校の劣等生)、「crossing field」「シルシ」「Catch the Moment」(ソードアート・オンライン)が有名で、それぞれLiSAの代表曲にソードアート・オンラインについてはデビュー直後から5年間にわたってタイアップを続けてきた。

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アニソン界の頂点を極めたといっても過言ではないLiSA。

しかし、レコード大賞も獲得し、10年間アニメと関わってきたことで、心境の変化が起きてもおかしくはない。アーティストである以上、「アニメ以外の曲も…」と、さまざまな楽曲を歌いたいと思うことは当然である。

森口博子に見る「ガンダムさまさま」な生き方

そこで、参考になるのが歌手でタレントの森口博子(52)。

森口といえば、バラドル(バラエティーアイドル)として一時代を築いたタレントだが、もともとは歌手として活動し、デビュー曲は『機動戦士Zガンダム』の主題歌だった。

その後はヒット曲に恵まれず、アイドルからバラドルへと転身。「私なんてデビュー曲がガンダムですよ」と当時はネタにしていたが、今となっては「ガンダムで良かった」「ガンダムありがとう」と感謝しているという。

なぜなら、不動の人気作であるガンダムは、「懐かしのアニメ特集」などで多くのテレビ番組に取り上げられる。そのたびに曲が流れ、森口博子の名前が出るのだ。

デビューがアニソンだったことは本望ではなかったかもしれないが、“ガンダムさまさま”なのである。

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ターゲットは世界 活路は海外にある

今、YouTubeでチャンネル登録者数332万人(1/22現在)を誇る、大人気チャンネルがある。

『THE FIRST TAKE』という、一発撮りにこだわった音楽チャンネルで、過剰な演出を一切削ぎ落した斬新な見せ方が話題だ。このチャンネル発のヒット曲や新しいアーティストも誕生している。

このチャンネルの特徴は海外からの視聴が約3割を占めていること。YouTubeという特性を生かし、グローバルに発信していくことが可能で、世界を視野に入れて活動できるのだ。

実際にLiSAも出演して「紅蓮華」を歌い上げ、その圧巻のパフォーマンスが評判となった。

これらを踏まえると、LiSAが「脱鬼滅」「脱アニメ」に加速してしまうのは賢明ではない。メジャーデビューから10年が経ち、新たな道を模索し始める時期かもしれないが、海外人気や将来的な面も考慮すれば、アニソンから卒業するということは考えず、このまま自然体で歌い続けることがLiSAにとっては得策だと言えるだろう。

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LiSAにとって鬼滅後の今年が本当の勝負

今月15日には『中居正広の金スマ新春スペシャル』(TBS系)に出演し、LiSAは人気番組の2時間スペシャルで特集されるまでになった。

この番組の中で、家出同然で実家を飛び出し、歌手としてブレイクするまで極貧生活を送っていたエピソードを披露した。

地元岐阜でアルバイトをして100万円を貯めて上京したものの、引っ越し代やスタジオ代で底をつき、部屋には布団一組と衣類を入れた段ボールだけ。

100円ショップで購入した瓶入りのなめ茸が唯一のごちそうで、家には冷蔵庫がないため、冬はベランダに食材を置いて保管していたという。

オーディションにも落選し続け、夢だけを求めて駆け抜けたことで掴んだチャンス。貧乏生活を経験したことが糧となり、今の成功につながっている。

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昨年は『鬼滅の刃』の力も借りることで大躍進を遂げたが、本当の勝負となるのは今年1年。自らの力だけでどこまで飛躍できるのか。アーティストLiSAの本領が試される。

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