追い詰められた習近平。香港・5G・台湾政策に見えた焦りと綻び

 

4.【台湾総統選挙】

2020年1月の台湾総統選挙は蔡英文が圧勝しました。

しかし、1年前までは対抗馬の親中派の韓国瑜に対して、絶望的に劣勢でした。ではなぜ、逆転できたのか?香港の一国二制度が崩れたからです。

2019年から香港の逃亡犯条例改正案に反対するデモが大規模化し、中国側からの鎮圧に暴力が繰り返されました。2019年10月1日の中国の建国記念日にあたる国慶節の記念式典で習近平は、「平和的統一と一国二制度の方針を堅持する」と発表しましたが、この習近平の言葉は、香港の現状を見ればまったく信用できるはずがありません。当然、そう思ったであろう、台湾国民が動いたのです。

上記をみても、わざわざ警戒されるように持っていってしまうほど、焦りがあるのか、それとも強制的にやってできる自信があるのか?

なぞですね。

和田憲治 ON THE BOARD https://twitter.com/media_otb

和田憲治

image by: Kaliva / Shutterstock.com

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