貧乏人はマズい物を食え?農業の進歩が庶民の食卓を寂しくする

 

……が、ここで疑問が。

美味しい野菜・果物が確実に判別できるようになる。それはイコール、高付加価値商品の誕生です。これを逆に捉えれば、野菜・果物が高くなるのではないか、という不安が出てきます。

いまの野菜・果物は、安く売られていても、中には美味しいものに当たることがあります。それが、これまでの農業技術の限界だったから。

しかし、美味しい野菜・果物が確実に選別されてしまうと、安く売られるものは、あまり美味しくないものとなってしまいます。つまり、庶民が買うことのできるものは、美味しいとは言えないものになるのではないでしょうか。あるいは、TPPで安く入ってくる、安全面に不安の残る海外産となります。

農業の発展は喜ぶべきことですが、庶民の食生活は淋しいものとなりはしないのでしょうか。これは、考え過ぎでしょうか。

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なぜ、人はモノを買いたくなるのか。欲しいという感情は、どこから生まれるのか。消費行動における人の心理を知れば、売れるモノが見えてくる。売り方がわかる。小手先のテクニックなど、いらない。人を研究すれば、やるべきことはすべてわかる。

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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