藤井聡教授が断言。無能な日本政府に予定通りのワクチン接種など不可能なワケ

 

具体的に言いましょう。

ワクチン接種のためには、以下の様な実に様々なプロセスが必要で、しかも、それぞれのプロセスの一つ一つに、それらが円滑に進まないさまざまな原因が考えられるのです。

  1. 海外マーケットからのワクチン調達
    →諸外国での品薄が危惧されており、ワクチンの大量調達は著しく困難
  2. 特殊な冷凍装置を使った郵送と保管
    →海外でもあったようにここで保存ミスがあれば全て廃棄処分となってしまう
  3. 接種候補者の絞り込みと連絡
    →このリスト化にまた、時間がかかってしまう!?
  4. 接種リストの作成と管理
    →政府が創っていたシステムに不備があり、今、急遽新しいものを作っているのが実情。だがそんな新しいものがスグに使えるとは到底考えられない。したがって、このシステム構築に時間がかかり、運営が混乱し、メチャ時間がかかるリスクは極めて大きい
  5. 基礎自治体による接種医療従事者の確保
    →ワクチンを打つ医療従事者が確保できない懸念が相当ある
  6. 基礎自治体による接種会場の準備と運営
    →予防接種を長年やっていないので、あらゆる自治体で混乱が生じ、手違いがあったり、時間が想像以上にメチャかかる懸念大。特に小さな自治体では、担当する行政官がいなくてもの凄く時間がかかる懸念はメチャクチャ大きい

繰り返しますが、たかだかマスク一つ配るのに大混乱した我が国政府です。

そもそもマスク配布は「1)マスクの調達、2)郵送」というだけのプロセス。

で、その「郵送」については既に使用されている郵便システムがそのまま使えるわけですから、滅茶苦茶単純です。にも関わらず、マスクもなかなか調達できず、かつ、その郵送もスグにできずモタモタモタモタしてしまったわけです!

そんな「マスク一つ迅速に配れない無能な政府」が、上記の様に実に様々なリスクが懸念される複雑な行政プロセスを、諸外国のように迅速に終わらせるなんてこと、常識で考えて万に一つもないことは確実です。

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