【書評】東大医学部の「健康診断」受診率が低いのにはワケがある

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企業でも学校でも年に一度の定期的な健康診断が行われています。しかし、なぜ、健康診断を受けなければいけないのか深く考えたことはあるでしょうか?私達は知らない間にコントロールされている可能性があるかもしれません。無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』編集長の柴田忠男さんが紹介する一冊には捻じ曲げられた解釈を信じ込ませられるからくりが書かれています。

偏屈BOOK案内:池田清彦『自粛バカ リスクゼロ症候群に罹った日本人への処方箋』

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自粛バカ リスクゼロ症候群に罹った日本人への処方箋

池田清彦 著/宝島社

「健康診断は受けてはいけない」「健康診断は利権だ」と主張する生物学者。わたしもそんな気がしていたので読んでみた。

養老孟司が言うことには、東大で健康診断の受診率がダントツに低いのは医学部だ。医者は健康診断に意味がないのを知っているから行かないそうだ。笑える話。

全国の企業や学校では年に一度、定期健康診断が行われている。会社には健康診断を実施する義務があり、従業員には受診する義務がある。労働安全衛生法の定めである。違反すると50万円の罰金が科せられるという。

著者は健康診断をもう長いあいだ受けていない。早稲田大学に14年間、国際教養学部の教授として勤務したが、一度も受けなかった。大学側は受けるようにと言ってくるが、彼はあくまで「受けたくない」「クビにしろ」と抵抗した。

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