世界が気づき始めた中国の限界。台湾パイナップルいじめ逆効果に焦る習近平

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日本でも大手マスコミがこぞって報じた台湾産パイナップルの禁輸措置など、エスカレートする一方の中国による台湾への嫌がらせですが、習近平政権にとっては「逆効果」でしかないようです。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では台湾出身の評論家・黄文雄さんが、中国が台湾をいじめればいじめるほど、世界が台湾の味方になってゆくという現状を紹介。さらに何事も自国に有利にしようとする中国の「ご都合主義」を強く批判した上で、そんな中国の限界に世界も気づき始めていると論じています。

※本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2021年3月18日号外の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄こう・ぶんゆう
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

【中国】もう中国の台湾への嫌がらせも限界がみえてきた

仏上院議員の台湾訪問を中国が妨害 蘇行政院長「全世界が見下す」

このところ、台湾に対する中国からの嫌がらせが目につきますね。最新のニュースでは、フランスが予定していた台湾訪問団の派遣を取りやめるような書簡を送っていたそうです。詳しくは、以下、報道を一部引用します。

仏政経ニュースサイト「La Lettre A」の15日付の報道によれば、中国の盧沙野駐仏大使は2月18日、元老院(上院)仏台友好議員連盟会長を務める与党・共和党前進のアラン・リシャール上院議員に台湾に関する書簡を送付。書簡の中で盧氏は仏台友好議員連盟が台湾の新型コロナウイルス対策を参考にするため、今夏に台湾訪問団の派遣を予定していることについて、「北京と台北の間の現状を破壊する」として非難した。さらに、「世界には一つの中国しかない。台湾は中国の不可分の一部だ」と強調し、今後は台湾当局といかなる公式の接触をもしないようリシャール氏に求めたという。

仏上院議員の台湾訪問を中国が妨害 蘇行政院長「全世界が見下す」

これを受けて、台湾の蘇貞昌行政院長は、「中国がこんなことまで妨害するとは思わなかった」「全世界がさらに(中国を)見下すことだろう」と述べたとのことです。

フランス元老院のアラン・リシャール氏といえば、2019年10月に発足した「フォルモサクラブ」の主席の一人です。「フォルモサクラブ」とは、ドイツ、フランス、イギリスの議会と欧州議会で台湾に友好的なグループが共同で設立し、台湾に圧力を加える者(主に中国)に「ノー」を突き付け、台湾指示を強めるために結成されたグループです。

EU・独・仏・英の四大議会のメンバーが「フォルモサクラブ」を設立して台湾を支持

台湾は確実に世界を味方につけています。そして台湾のみならず、香港やウイグルに対する連帯を示す動きも高まっており、さらには反中同盟である「ミルクティー同盟」については、昨日のメルマガでも触れました。

【関連】中国を黙らせろ。アジア中のネット民が集う「ミルクティー同盟」の結束力

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