芸能人の鑑。病気公表のサンド伊達と志尊淳に見た高き「プロ意識」

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3月26日、奇しくも時を同じくして飛び込んできた、お笑いコンビ「サンドウィッチマン」の伊達みきおさんと俳優の志尊淳さんの病の報。人気絶頂のお二人とあって日本中に衝撃が走りましたが、幸いどちらも早期発見のため大事に至ることはありませんでした。今回のメルマガ『井上公造の「とっておき芸能情報+LIVE」』では元デイリースポーツ記者で芸能リポーターの中西正男さんが、早期発見を可能にした二人の「プロとしての心がまえ」を、自らの取材で掴んだ情報を元に誌上で紹介しています。

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中西正男の「マル秘取材メモ」:病気公表の「サンド」伊達と志尊淳、2人に共通する“プロ意識”

お笑いコンビ「サンドウィッチマン」の伊達みきおさんが、ステージⅠの膀胱(ぼうこう)がん摘出手術を受けていたことを26日、ブログで発表しました。血尿が出たことをきっかけに検査を受け、手術。すでに仕事は再開しており、4月4日に福島・南相馬市で行うライブツアーも予定どおりに行うと聞きます。大きな病名だけに、報じられた時のインパクトは大きかったですが、幸い、そこまで仕事に大きな影響を与えることはなく、現時点では進めているようです。

また、もう一つ、病気関連で発表があったのが俳優の志尊淳さんです。急性心筋炎のため、入院していることが26日に所属のワタナベエンターテインメントから発表されました。志尊さんは23日に体調不良を訴え、かかりつけの病院で診察を受けた結果、急性心筋炎と診断されたとのことでした。改めて所属事務所担当者を取材してみると、以下のような話を聞きました。

「急に倒れて運ばれたというようなことではなく、本人が『何か体調がおかしいな…』と思って病院に行ったところ、運良くすぐに見つかったという形でした。気付かずに突然悪化というパターンもある病気のようですが、幸い、今回はそのような形ではなく。順調に回復に向かっているのですが、心臓のことなので安静にしていなければならず、入院という形をとっています。手術も必要ないので、投薬治療で回復の具合を見ているところです」

こちらも大事には至らず、3週間ほどの休養で仕事復帰を目指すということでした。

伊達さんにしても、志尊さんにしても、ポイントは早期発見であること。この状況を見て、これは偶然ではなく、普段から2人が心がけていることがいい形で出たものだと確信しました。

まず伊達さんですが、コンビ仲の良さは今さら綴るまでもなく、あらゆるところで言われています。その中でも、芸人仲間の皆さんがよく言うサンドウィッチマンの口癖が「ニコイチ」というワードです。元々、高校のラグビー部の同期で、お笑いの世界に入ったものの、全く売れない日々。そこから2007年の「M-1グランプリ」で優勝したのを機に、スターダムを駆け上がることに。

「売れない時期が長く、漫才で世に出た2人なので、それぞれがピンでタレント活動をするという考えではなく、常にニコイチでやってナンボという感覚が非常に強いコンビなんです。なので、日ごろから『もし、自分に何かがあったら、相方に迷惑をかけてしまう』という意識が常にあるとも聞きます。伊達さんが躊躇(ちゅうちょ)なく病院に行ったのも、『自分の体は自分だけのものではなく、相方のものでもある』という思いがあっての行動だったと聞きます」(お笑い番組を多く手がける放送作家)。

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