『しくじり先生』ディレクターが明かす、デキるカメラマンは「耳がいい」ってどういうこと?

 

もっと詳細に説明すると、優秀なカメラマンはタレント同士の会話に神経をかたむけながら、「フリ」を探しています。

ここで少し芸人さんの話にスライドしましょう。芸人さんの間でよく言われることがあります。

腕のある芸人さんは「フリ」が違う。

「おもしろい」は全て「フリ」だと言い切る人もいます。

「笑い」が発生した数秒前の会話のどこかに「フリ」が隠されています。そして、腕のある芸人さんであればあるほど、その「フリ」は「フリ」とわからないように自然な会話の中にまぎれこませています。

カメラの話に戻ります。優秀なカメラマンはタレント同士の会話に神経を傾けながら頭の中で「いまのフリか?」と考えています。いわゆる、次にくるオチを撮る備えをしているといえます。これが、僕が知っている優秀なカメラマンの違いです。

僕はAD時代に割りと長くカメラをまわした経験はありますが専門ではありません。なのでカメラマン業界の中にはさらなる奥深いノウハウは必ずあると思います。

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