度重なる政府の方針転換に国民激怒。日本代表選手にワクチン優先接種、五輪用の警察官宿舎改修で“48億円”無駄遣い

2021.04.08
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by tututu
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政府は東京オリンピック・パラリンピックに出場する日本代表選手を対象に、新型コロナウイルスワクチンの優先接種を可能とする方向で検討に入った。共同通信が報じた。早ければ4月中にも接種を始め、6月中には2回目の接種を終わらせたいとしている。一方、コロナ感染者用に改修した五輪用の警察官臨時宿舎が一度も使われることなく48億円もが費やされるなど、度重なる政府の方針転換に批判が高まっている。

東京五輪の日本代表選手にワクチンを優先接種へ

国際オリンピック委員会(IOC)は選手へのワクチン接種を義務づけておらず、日本側もワクチンなしで開催できるよう、感染症対策を取れる準備をしていた。

しかし、なぜ政府はここへきて方針を転換したのか。

背景には海外でワクチン接種が進んでいる事情がある。それに対し、開催国の日本の選手が接種していないことに不安の声が上がっているのだ。

そこで、何が何でもオリンピックを成功させたい政府は、これまで医療従事者、高齢者、持病のある人としていた優先順位を転換。出場する選手のワクチン優先接種を決めた。

しかし、政府や組織委員会は「ワクチン接種を前提としない」とし、徹底した検査と接触機会削減、水際対策などで開催を考えてきただけに、方針一転で批判は避けられそうにない。

一度も使われずに五輪用の警察官宿舎が48億円で改修

そんな中、新たな問題も発生した。

東京オリンピック・パラリンピック用の警察官臨時宿舎が、新型コロナウイルスに感染した軽症者向け滞在施設に改修されたものの、一度も使われることなく元の姿に戻ることが分かった。NHKなどが報じた。改修と元に戻すための費用は計約48億円に上るとみられている。

臨時宿舎は江東区と江戸川区、大田区に計4カ所あるプレハブ2階建て。五輪の警備要員として全国から集まる警察官が各部屋を8人程度で使用し、数千人が寝泊まりする予定だった。

しかし、五輪の延期が決定し、新型コロナの感染者が増加したことから、当時の安倍晋三首相が「五輪関係施設を改修し、800人規模で受け入れる施設を整備する」と表明し、急ピッチで改修が進められた。

大部屋を個室化し、トイレや風呂など水回りの改修もして、約40棟の約770室を軽症者が使えるよう準備。約37億円をかけて、工事は昨年4月末までに完了した。

だが、軽症者ら向け施設として想定されていたホテルの確保が順調に進んだことから、臨時宿舎は一度も利用されることなく、元の大部屋に戻されることになった。復元工事はすでに始まっており、再改修費用は約11億円を見込んでいるという。

警視庁はわざわざ元の形に戻す理由を「個室化された部屋では全国から駆けつける1万人規模の応援部隊を収容できないため」としているが、大部屋にすることで感染リスクが高まる恐れもある。

もっと他に選択肢はなかったのだろうか。48億円もの“無駄遣い”に国民からの批判が高まりそうだ。

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