政府はファイザーから年内に1億4,400万回分(7,200万人分)、モデルナから5,000万回分(2,500万人分)、英アストラゼネカ社から1億2,000万回分(6,000万人
分)の供給を受ける契約を結んでいる。
ファイザー、モデルナのmRNAワクチンでも、効果に多少の不安があるが、アストラゼネカのワクチンとなると、さらに疑念が増す。
アストラゼネカのワクチンは、チンパンジーのアデノウイルスに、コロナウイルスのSタンパク質の遺伝子を組み込んでつくる。接種すると、人体内でコロナウイルスのタンパク質が生成されるが、この過程がウイルスに感染したときと似ているため、免疫ができる仕組みだ。
しかし、南アフリカではアストラゼネカのワクチンを使用停止にしている。そのワケは2,000人が参加した治験の結果、ワクチンを接種したグループと偽薬を接種したグループとの間で、感染者数にほとんど差がつかなかったからだ。
東京に多い「E484K」の変異は、南アフリカ型と共通するため、今後、アストラゼネカ社の情報提供や関連する研究レポートに注意すべきだろう。ファイザーやモデルナは追加接種(ブースター)によって変異に対応する姿勢を示しているが、どうなることか。
筆者も案内がありしだい、若干の副作用は覚悟のうえでワクチンを打ちに行くつもりでいる。ただ、結局効かなかったり、何度も追加接種が必要になったり…と、つい嫌な想像をしてしまいがちではある。
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