何が「まん防」だ。政府と都がミスった「コロナ対策」本当の選択肢

 

先週のメルマガで、ノーベル賞を受賞した科学者に学べと書いた(『「まん防」に効果がない理由。政府が聞くべきノーベル賞受賞者4人の声』)。 やはり、ワクチン接種を加速させるしかないのだ。 自治体への負担が増える解散なんて馬鹿なことを言っている時ではない。

ワクチン接種の有効性を英国の例で見てみよう。

「私たちの努力が報われていることは明らかです」

英国のジョンソン首相は5日の会見で、1月から続く3度目のロックダウン(都市封鎖)の一部緩和に踏み出すと宣言した。 英国は、英国型の変異株が最初に確認され、感染状況が欧州最悪の時期もあった。 しかし、6日の新規感染者数は2379人と、1月の6万人超から急減。 政府発表によると、一時は1日1300人を超えた死亡者数も20人に減った。 劇的に状況が改善した背景には、厳しいロックダウンとワクチン接種の順調な増加があるとみられる。 一方、ワクチンは5日までに、人口の47%にあたる約3162万人が1回目を接種。 70歳以上では9割が受けた。 人口接種率32%の米国や14%の欧州連合(EU)を引き離す。 

他国に先駆けてワクチンを確保するため、英政府は昨年5月、オックスフォード大とアストラゼネカに6550万ポンド(約100億円)を投資。 米ファイザーやモデルナなどとも契約し、現在は計8種類、4億5700万回分を押さえた。 (出典:『英首相「私もパブでビールを」 感染状況が劇的改善』朝日新聞デジタル 2021年4月7日)

ワクチン確保に英国が使ったのはたった100億円だ。 日本政府がコロナ対策に使っている金額からしたら、たかが知れている。 

政府はすべての力をワクチン確保に集中すべきだ。

image by: WildSnap / Shutterstock.com

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1973年北海道足寄町生まれ。函館ラサール高校、早稲田大商学部卒。96年2月から2005年7月まで小沢一郎秘書。同年衆院選で北海道11区から民主党公認で立候補して中川昭一氏らを相手に落選、07年3月に繰り上げ初当選。09年再選。10年1月、政治資金規正法違反容疑で逮捕、同年2月に起訴。12年12月、三選。同年5月、議員辞職。2017年10月、妻・香織が衆院議員に初当選。同月、公民権が回復。政界復帰に向け、コツコツと活動中!!! 著書『悪党』は5万部を超える大ヒット作に。そのほか、『雑巾がけ』など著書多数。

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