古来より日本では「茶柱が立つと縁起がいい」とされてきましたが、「茶柱の立つお茶」として売り出され人気を集めている、ある種のお茶をご存知でしょうか。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、とあるお茶販売店の販売戦略を激賞しつつ、「ワケあり商品」が売れ行き好調の理由を分析。欠点を正直に話し、その欠点をカバーする大切さを説いています。
ワケあり商品
「ワケあり商品」が売れています。脚の取れた蟹、曲がった野菜などが、通販で人気となっています。
これまでは、見栄えの良いモノでないと売れない、とか、B級品を安く売るとA級品が売れない、という理由で、B級品は一般には出まわりませんでした。しかし、不景気となって、質さえ良ければ買う、というお客さまが増えてきました。
昔から小さな商店では、売り方を工夫して、B級品を売っていました。鮮魚店では、売れ残った魚を焼き魚にしたり、粕漬けにしたりしていました。八百屋では、残った野菜を漬け物にしたり、総菜にして販売。果物屋では、カットフルーツやジュース用として、売りました。
これはセコいことをしているのではなく、モノを大切にする気持ちからです。商売人としては当然のことです。
「呉服のB反市」も良いことだと思います。ちょっとしたシミがあっても、内側だったり、帯で見えなくなる場所だということをお客さまにお教えして、納得の上で買っていただくのです。破格値なので、お客さまも喜んでいます。
欠点を正直に話し、その欠点をカバーしてあげれば、B級品も確実に売れるようになるのです。
あるお茶屋では、茎がたくさん混じっている二番茶を「茶柱の立つお茶」として販売し、お客さまに喜ばれています。お見事です。