メット無しでOKの街も。電動キックボードのシェアサービスは成功するか?

 

電動キックボードのシェアリングは、海外でも普及の動きが加速しています。アメリカのシェアリング大手のBirdは、160億円以上をヨーロッパに投資すると発表しています。この背景には、欧州でガソリン車の規制が進んでいること、また、欧州の多くの都市では、新型コロナウイルスのパンデミックの間に、自動車に代る交通機関の整備、道路の歩行者天国化など、自動車以外のインフラの整備が進んでいる傾向があります。それにともなって、人々は、「移動の方法」を考え直す機会になっているところに、市場機会を発見したのでしょう。

この会社では、電動キックボードをeスクーターと呼び、人々の短い移動距離への関心を、マイクロモビリティと捉えて、このサービスのチャンスあり、と考えているのです。ここでも、お客様が欲しいのは、電動キックボードや、自転車、自動車が欲しいのではなく、楽にちょっとした「移動」をしたい、ということになります。ここを、見逃さなければこのビジネスは拡大するでしょう。

まだ、電動キックボードがどんなもので、どれくらい便利なものなのかは、生活者の間で認知されていないので、そこからはじめなければなりませんし、安全にも配慮しなければならないなど、超えなければならない壁もいくつかありますが、楽にいろいろな場所に行けるとなれば、ワクワクしますよね。

今、街中では自転車のシェアリングをよく見かけるようになりました。これからは、コンビニエンスストアや、銀行などの店頭に電動キックボードのシェアリングの充電ポートを見かけるようになるでしょう。

image by: Shutterstock.com

理央 周この著者の記事一覧

ビジネス・仕事に大事なのは、情報のキモに「気づき」どう仕事に「活かす」かです。トレンドやヒット商品には共通する「仕掛け」と「思考の枠組み」があります。このメルマガでは、AI、5G、シェアリングなどのニュースや事例をもとに、私の経験とMBAのフレームワークを使い「情報の何に気づくべきか?」という勘どころを解説していきます。現状を打破したい企画マン・営業マン、経営者の方が、カタくなっている頭をほぐし情報を気づきに変えるトレーニングに使える内容です。

有料メルマガ好評配信中

  メルマガを購読してみる  

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】 』

【著者】 理央 周 【月額】 ¥825/月(税込) 初月無料! 【発行周期】 毎月 第2火曜日・第4火曜日(祝祭日・年末年始を除く) 発行予定

print
いま読まれてます

  • メット無しでOKの街も。電動キックボードのシェアサービスは成功するか?
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け