電動キックボードのシェアリングは、海外でも普及の動きが加速しています。アメリカのシェアリング大手のBirdは、160億円以上をヨーロッパに投資すると発表しています。この背景には、欧州でガソリン車の規制が進んでいること、また、欧州の多くの都市では、新型コロナウイルスのパンデミックの間に、自動車に代る交通機関の整備、道路の歩行者天国化など、自動車以外のインフラの整備が進んでいる傾向があります。それにともなって、人々は、「移動の方法」を考え直す機会になっているところに、市場機会を発見したのでしょう。
この会社では、電動キックボードをeスクーターと呼び、人々の短い移動距離への関心を、マイクロモビリティと捉えて、このサービスのチャンスあり、と考えているのです。ここでも、お客様が欲しいのは、電動キックボードや、自転車、自動車が欲しいのではなく、楽にちょっとした「移動」をしたい、ということになります。ここを、見逃さなければこのビジネスは拡大するでしょう。
まだ、電動キックボードがどんなもので、どれくらい便利なものなのかは、生活者の間で認知されていないので、そこからはじめなければなりませんし、安全にも配慮しなければならないなど、超えなければならない壁もいくつかありますが、楽にいろいろな場所に行けるとなれば、ワクワクしますよね。
今、街中では自転車のシェアリングをよく見かけるようになりました。これからは、コンビニエンスストアや、銀行などの店頭に電動キックボードのシェアリングの充電ポートを見かけるようになるでしょう。
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