楽天も辿るのか。中国の資本を受け入れた台湾企業の悲惨な末路

 

中国の高速鉄道など、その最たるものでしょう。日本の新幹線技術でつくられたにもかかわらず、いまや中国は自国の「独自技術」だと謳い、日本とは海外への技術移転はしない約束を結んでいたにもかかわらず、中国はどんどん他国へ「中国独自技術の高速鉄道」として売り込み、日本の新幹線輸出の最大のライバルとなっています。まるでジョークのような話です。

中国はいま世界中で他国を経済的・軍事的に威圧しています。民主主義や人権、自由といった普遍的価値にとっての脅威であり、世界の大問題になっています。

しかし、中国をここまで増長させた責任の一端は日本にあります。日本は1979年から総額3兆6,500億円という巨額のODA(政府開発援助)を中国に贈り続けました。中国は2010年にGDPで日本を追い抜きましたが、その後も対中ODAは継続されてきたのです。さすがに世論の批判も大きくなり、2018年になってようやく終了しました。とはいえこれは「2018年の新規案件で終了」ということで、対中ODAはまだ続けられています。JICAによれば、対中ODAの実行は2022年3月まで行われるということです。

日本の対中国ODA概要(PDFファイル)

新型コロナを撒き散らして日本に多大な損害をもたらしたうえに、尖閣諸島での領海侵犯を頻発させている中国に、日本はまだ貢ぎ続けるということです。

しかも日本の対中ODAは軍事使用を禁止されていますが、中国の軍事力増強に使われてきた疑惑は拭えません。対中ODAをこそ監視対象にすべきでした。

朝日新聞は現実を直視せよ、軍事力増強に使われてきた対中ODA

日本の対中ODAをは「より豊かな中国の出現がよりよき世界に繋がるとの期待」というお題目のもとに始められましたが、「より豊かな中国の出現」は「暗黒の世界」に繋がってしまいました。

私はいまから20年以上前の1999年に『「龍」を気取る中国 「虎」の威を借る韓国』という書籍を出しましたが、その帯には「中・韓に屈する日本はアジア諸国の大迷惑!」と記してあります。当時、日本は中国・韓国に対しては謝罪・弱腰外交一辺倒でした。これは日本人にとっては贖罪の気持ちいい行為であるかもしれないけれど、他のアジアにとっては迷惑極まりないことだと論じました。中韓を増長させ、その害が他国にも及んでしまうからです。韓国は中華王朝に事大してきた歴史があり、いずれ中国と連携するだろうことも予見していました。そしていま、事態はそのとおりになってしまいました。

● 『「龍」を気取る中国 「虎」の威を借る韓国

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