「O型はリスク低い」は本当か?コロナ重症化に潜む数字のマジック

 

それにリスクはあくまでも確率ですから、「かからない」というわけでもなければ、「重症化しない」というわけでもありません。

例えば、降水確率10%でも雨が降ることはあるし、90%でも空振りに終わることだってある。確率はあくまでも確率であって、「俺はO型だから、大丈夫~~!」というわけじゃないのです。

最近は、「エビデンス」という言葉が一般的に使われることがありますが、「ほにゃらら先生の研究で、こんなことがわかっている」=エビデンスと勘違いしている人も散見されます。

科学は発見され、否定され、新たな発見が生まれを、繰り返してきました。“違う窓”からのぞけば、「それって〇〇ってだけですよね?」ということだって往々にあります。

なので…今回のタスクフォースの分析結果に関していうならば、今後の研究の蓄積への第一歩と捉えるべきなので、メディアも扱いには十分に気を使って欲しいと思います。

…ちなみに私は「O型」です。

みなさんのご意見、お聞かせください。

image by: Shutterstock.com

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米国育ち、ANA国際線CA、「ニュースステーション」初代気象予報士、その後一念発起し、東大大学院に進学し博士号を取得(健康社会学者 Ph.D)という異色のキャリアを重ねたから書ける“とっておきの情報”をアナタだけにお教えします。
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