学校に行きたくない子の本音が「辛い」か「怠惰」かを見分ける方法

 

逆に、怠惰で「学校を休みたい」という子の場合には「我慢して・我慢して…」はありません。突然「学校行きたくない」と言いだしたり、「〇〇も休んでいる(他にも不登校の子がいる)から自分も休みたい」とか、言い訳づくりで理由がコロコロ変わったりもします。

でも「お腹が痛い」とか「気持ちが悪い」と言っている子を無理やり行かせることはできませんので、一旦は様子見で…と、「じゃあ、今日は休もうか?」などと言うと、いきなり元気になって、ゲームに熱中したりします。親としては「こりゃ仮病だな」とは分かっても、1日だけならまだしも、次の日も次の日も「気持ちが悪い」だの「あそこが痛い・ここが痛い」と言い出したりもします。

もちろん理由がコロコロ変わっても、真の理由は話せずにいる、という事もありますが、一つ、これだけはしてほしくないと思う事が有ります。それは「朝からゲームをさせる」「自由にユーチューブやテレビを見させる」ことです。これをやってしまうと、子供は「いやな勉強もしなくていいし、家にいれば好きな事だけできる」と、さらに学校に行くことがイヤになります。そうすると子供は、病気のフリをしてでも学校を休むようになるのですね。

ただ、それって「とんでもなく悪いこと」なのではありません。誰だって楽がしたいですし、「ちょっとサボってみたい」という気持ちや「仮病を使ったらどうなるだろう?」って試したくなるのは何の不思議もありません。特に同じクラスで不登校の子がいたりすると「自分も休んでみたい」と考える事はとても自然で、そのために嘘がどれだけ通用するかやってみたりもするのです。

なのでもし体調が悪い、と言って学校を休む場合も、休むのなら寝ている事。体調が良くなったのならゲームやユーチューブではなく、本を読むぐらい、にさせてほしいのです。そうすると「本当に休息が必要な子」以外は、じっとおとなしくている事に飽きてくるんですね。

でも学校を休めても、家で好き勝手出来るわけじゃない、、退屈な時間を過ごし、ゲームもユーチューブもビデオも見れない…となれば、「じゃあ、学校の方がましじゃん」と思うのです。一旦は興味を持って「自分も休んでみたい」と思っても、それがそんなに楽しくなければ、「学校の方がいいや」と思うのですね。

でも休んだ日に、自由にゲームができたり、ユーチューブを見放題…なんて経験をしてしまうと、「学校を休めば、イヤな事はすべて免除されて家で好きな事ができる」と学習させてしまうことになります。そして最初は軽い気持ちでサボっていた学校も、休み続けている事で、本当に「行けない」状態にさせてしまうのです。

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