学校に行きたくない子の本音が「辛い」か「怠惰」かを見分ける方法

 

冒頭で「ご報告を頂いた」と申しましたが、その方がまさしくそんな経験をされた方でした。頂いたメールはこんな内容でした。

パピーさん、お久しぶりです。「自由と限度」のメルマガ読みました。「楽を求めての不登校」「誰かに感化されての不登校」とあって、「うちもあったな~」と2年前を思い出しました。

当時の私は“「学校に行きたくない」と子供が言いだしたら無理に行かせたり、根掘り葉掘り理由を聞いてはいけない”と本やネットにあった情報から、子供の「気持ち悪い」「お腹が痛い」「学校行けない」を鵜呑みにして休ませ、「ゲームをしていれば気がまぎれるから」と言う子供の言葉を信じて、朝からゲームをする事も許していました。

その時は「学校で辛いことがあっても頑張っていたんだろうな」「ちょっと息抜きすれば行けるようになるだろう」と思っていました。ですが、翌日も翌々日も「気持ちが悪い」「お腹が痛い」と。

心配で病院に行っても悪いところはないし、朝は「気持ち悪い」と言いながら、学校へ休みの連絡を入れれば、すぐに元気になる。それでも「学校の事を考えると気持ちが悪くなる」と言っていて、こういう事ってよくあるのかな?とパピーさんにご相談させて頂いたのでした。

そのお返事は「ゲームをしたいがために仮病を使っているってことはありませんか?」でした。それを聞いて「えッ?あれはずる休みの為の演技なの?」と驚きでしたが、パピーさんからのお返事は

「子供にとってはちょっとした“いたずら”みたいなもので(もしかしてお母さん、騙されたりして…)な気持ちの場合もあります」

「学校を休む時も、体調が悪ければ寝ているように。体調が良くても皆が学校に行って勉強している時には、ゲームはさせずみんなと同じ勉強をするようになさってください」

とありました。それを伺って「あんまり学校の事を聞かない方がいいのか?」と腫物に触るようにしていた私がかえって休みたくなる環境にしていたのかも?と思い担任の先生に問い合わせてみると「学校では羽目を外すこともありますが、友達との問題もありませんし、特に不登校になる兆候は感じませんでしたが…」と。

これはまさしく「楽をしたいだけだ」と思い、お返事を頂いた日に「休み過ぎてると学校に本当に学校に行けなくなるからね。皆が学校に行っている時はもうゲームはさせないから」とだけ言っておきました。

夜には「本当に登校する時になると気持ち悪くなるんだって!」とか「本当にお腹が痛くなるんだよ」と言っていましたが、「気持ち悪い時には保健室に行って休ませてもらいなさい。それでも治らないのなら帰宅して寝ていなさい」「でも学校を休んでゲームするのはダメだよ。それってズルだって自分でも分かるでしょ」のように言って、子供がどう出るかを観察していましたが、翌日は「気持ち悪い」と言いながらも遅刻ギリギリに家を出て、途中で帰ってくることもなく給食もしっかり食べてきました。もちろん保健室には行きません。そしてその日を境に、ちゃんと学校に行くようになりました。

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