トランプ敗戦も3千万人以上が信奉?「Qアノン」で分断した米国の深刻度

 

【サーチ&リサーチ】

*きょう対象とするのは、「2021年1月10日~5月15日」の17件の記事。

*1月6日の米議会襲撃事件を受けて、ツイッター社がトランプ氏のアカウントを「永久に凍結」。トランプ氏は「Qアノン」系の“情報”をしばしば「転載」していた。

2021年1月10日付
「一国の指導者が他人の投稿をこまめにリツイート(転載)するのも異例だ。大統領選が差し迫った昨年10月には、オバマ前政権下の海軍特殊部隊による国際テロ組織アルカイダ指導者ウサマ・ビンラディン容疑者殺害について「殺されたのは影武者で、オバマ前大統領とバイデン前副大統領はそれを隠蔽(いんぺい)するために特殊部隊を殺害した」という陰謀論「Qアノン」系による書き込みを転載した」と。さらに「トランプ氏はその後の市民対話集会で「Qアノンなど知らない」「転載しただけだ」などと釈明。「(主要)メディアがフェイクで腐敗しているからソーシャルメディアを使う。それがなかったら私は情報を提供できない」と訴えた」と。

2021年1月10日付
ロシアでシャーマン(祈祷師)によるコロナ封じの祈祷が流行っているとの記事の中で…。「米中西部ウィスコンシン州バーリントン。人口2万人ほどの町で教会の牧師を務めるジョン・ソーンゲート(32)は昨年夏、信者たちの異変に気付いた。教会の運営や新型コロナウイルスのワクチンの大切さなどを議論していると、彼らは突然、「陰謀論の話を始めるようになった」という。

「「マスクは呼吸に有害だ」「マスクをすると、子どもを誘拐するヤツだと思われる」。一部の信者らが口々に語るのは、ネットで広がる陰謀論「Qアノン」の影響を受けた偽情報だ。人種差別的、反ユダヤ主義的な思想も含む荒唐無稽な内容だが、全米で数百万人もの信奉者がいるとされる」と。

*信奉者は「全米で数百万人」ではなかった…。

2021年1月11日付
タイトル「「米議会占拠 暴徒は変装した極左」 偽情報 拡散に歯止めへ メディア ファクトチェック活発化」の記事中、以下の記述。「「顔をペイントして角をつけた男はアリゾナ州の有名なQアノン信奉者だ」。米紙USAトゥデー(電子版)は8日、特徴的な侵入者の写真とともに報じた」のは、共和党下院議員(複数)の中にも、事件は無政府主義者らがこの機会に議会を破壊したのかもしれないなどと発言していたため。

2021年1月25日付
タイトル「「Qアノン」信奉者の過激化懸念 一部は沈静化、なお陰謀論主張も」の記事中。「バイデン米大統領の就任で、「最後はトランプ(前大統領)が勝つ」と訴えていた陰謀論「Qアノン」の信奉者に動揺が広がっている」との指摘。米国土安全保障省は「Qアノン」信奉者を含む過激主義者による国内テロや暴動が起こる危険が高いという異例の声明を出している。

*彼らからすれば「あり得ない」事実を突きつけられ、「Qアノン」信奉者の頭の中は混乱しつづけているようだ。

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