人生が“ギャンブル状態”でも麻雀・競馬はセコかった父の小心者伝説

 

そして競馬もです。

父はよく競馬のテレビ中継を見ながら私に電話をしてきました。

私はインターネットでレース発走の1分前まで馬券を買えるので「馬券を買ってほしい」という依頼の電話です。

「今、テレビでパドック見てるんだけどね、1番良さそうな馬は○番の馬よ」
「うん、その馬は1番人気の馬だよ。それも鞍上もルメール(人気騎手)だよ」
「この馬を買おうと思うから、ミーミー買っておいてくれ」
「わかった。どんなふうにいくら買うの?」
「複勝(3着以内に入れば配当)300円でよろしく!」
「は?複勝?単勝(1着を当てる)じゃなくて?」
「そう!複勝!」
「複勝3,000円じゃなくて300円!?」

毎晩遊びまわり、お金を落として歩いていた父。

こんな時は思い切って使ってくれるかと思いきや、ガッチガチの1番人気の単勝倍率1.3倍とかの馬の複勝を買うというのです。

しかも複勝でも高額でバーンと買うならわかります。300円ですって。どんだけ堅いんだよ。

しかもその究極に堅い買い方でもはずしたりする。恐るべし。

決してギャンブルを推奨するわけではありません。

しかし、実生活であんなに危ない橋を渡りまくり、無駄遣いをしまくったギャンブル人生だったのに、遊びのギャンブルはお堅いのです。普通…この逆じゃないですか!?実生活を堅く生きてほしかった…。

私は思いました。結婚するならこの逆のバージョンの人がいいなと。

父を反面教師にすると、大体のことはうまくいく。

ある意味、幸せの教科書のような人でした。

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image by: Shutterstock.com

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主婦歴10年経ったところで「これからの10年は何をしよう?」とnoteを始める。その中で父について書いた「ジェット風船の行方」で【第2回たまごまる杯金賞】を受賞。その他には岸見一郎氏の『ほめるのをやめよう』についての書評を記事で【読書の秋コンテスト2020 日経BP賞】を受賞。2020年5月から毎日note開始。1年間、エッセイを中心に毎日note更新し、現在も執筆継続中。 1977年熊本市生まれ。大学卒業後、図書館司書として4年間、国語と特別支援の教員として6年間の計10年間、中学校に勤務。結婚を機に福岡市で専業主婦に。夫と息子の3人家族。好きなことがいっぱいです!!(野球と競馬と本が好き。最近は将棋や麻雀も夢中で見ています)

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