緊急事態宣言中に“オリンピック強行”の支離滅裂。「悪夢の菅政権」が自ら崩壊する日

 

そもそも、緊急事態宣言は、個人の自由を制限するもの。個人の自由は憲法第13条に保証されているわけで、この宣言は「憲法違反」の疑義濃厚な代物なのです。

唯一、これが憲法違反じゃない、と言い張るためには、「その自由の制限は、公共の福祉のために必要だったのだ」という言い訳が絶対必要なのです。

ところが、上記の様にこのタイミングでの緊急事態宣言は、科学的、合理的に考えて「必要じゃ無い」と言わざるを得ないものです。だからこれは「公益の福祉のためでもなく、ただ単に個人の自由を制限するもの」なわけで。

これはもう、明白な憲法違反です。

だから、一部の有識者達は、この憲法違反だという視点から、今、菅総理の判断に対して烈火のごとく憤怒しているわけです。

つまり、五輪賛成派からも反対派からも、イメージや感情で判断する人達からも、理性的に判断する人達からも、科学的に考える人達からも、法学的に考える人達からも、今回の菅総理の緊急事態宣言は、メッタメタに、ボッコボコに徹底批判される論外中の論外な代物だったのです。

にも関わらず菅総理が宣言に踏み切ったのは、次の様に思ったからだと考えざるを得ません。

すなわち……

『このままだったら、五輪開催時点で、感染者がメッチャ増えてしまって、メチャクチャ批判されて、もう政権が持たなくなるだろう……だったら、ここで“先手先手”に緊急事態宣言出して、感染者抑え込めれば、五輪やっても批判されなくなるだろう……で、五輪さえやったら、日本人は盛り上がって、また俺の支持率が上がって、政権も続けられるだろう……だったら俺が生き残るには、もう今すぐ宣言出すしかない……多少批判はあるかも知れないが五輪さえできたら盛り上がって、政権を続けられる……そうだ、ここは緊急事態宣言出すしかない。そうすれば、俺はまだまだこの椅子に座ってられるんた!そうだ、絶対そうだ、ここは宣言しか無いんだ!!』

……こういう精神状態は、TVドラマや映画で犯罪者心理としてよく描写されているもの。追い詰められた犯罪者が一か八かを狙ってどんどん犯罪を重ねていって、どんどんどんどん視野が狭くなり、ドツボにはまっていく──っていうありがちなパターンにはまっているのが今の菅総理なわけです。

こんな人が総理大臣であるっていうこと自体が、日本が地獄への道をまっしぐらに進んでいることの証左。今、菅総理の精神も、政府も、そして日本国家も皆、もうメチャクチャになってる、ってことなわけです。

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