日本の暑さが東京五輪に挑むアスリートたちを苦しめている。この事態に海外メディアは日本が五輪招致の際、気候について虚偽申告したと批判。当時の首相である安倍晋三氏に説明責任を求める声まであがっている。しかし、安倍氏は東京五輪が開幕してから雲隠れし、知らん顔を決め込んでいる。
安倍前首相が虚偽申告?東京五輪の酷暑に世界中が批判
30度を越える真夏日や、35度以上の猛暑日が続き、史上最も過酷な大会となってしまった東京五輪。23日に行われたアーチェリー女子の予選ではロシア選手が気を失い、テニスの世界ランキング2位のダニル・メドベージェフは「死んだら誰が責任を取るのか」と審判に詰め寄るなど、選手たちからクレームが殺到している。
こうした状況を受け、米ヤフーは「東京は地獄のような嘘を付いた。代償を払うのは選手だ」と大ウソつきだと糾弾。オーストラリアのニュースドットコムも「東京の虚偽主張に世界は謝罪が欲しい」と報道した。
2013年の五輪招致の立候補ファイルには、「この時期の天候は晴れることが多く、かつ温暖であるため、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候」と記されている。
こうした記述が実際の気候とはかけ離れていることから、海外メディアは虚偽申告だと批判している。
選手たちからのクレームを受け、炎天下の中で長時間の試合を行わなければならないテニスは試合時刻や一部ルールを変更。29日から午後3時に開始を遅らせ、試合中には長めの休憩時間を取るようにした。
酷暑の中で行われる東京五輪、世界から大ウソつきだと言われてしまった原因はあの人物にあるかもしれない。
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安倍氏は平気で嘘つく虚偽申告の常習犯
東京五輪を実現するために結成された招致委員会。トップとなる理事長は竹田恒和前JOC会長で、当時の首相は安倍晋三氏だ。五輪を東京へ承知するため、安倍政権はさまざまなバックアップをした。
安倍氏といえば、言わずと知れた「嘘つきの常習犯」。
「桜を見る会」前夜祭をめぐる問題では、2019年11月~20年3月の間に、安倍氏は国会で計118回の虚偽答弁を繰り返した。
また、森友学園への国有地売却をめぐる財務省の公文書改ざん問題では、安倍政権が2017~18年に行った国会答弁のうち、事実と異なる答弁を計139回していたことが明らかになっている。
自己保身や政権維持のためであれば、安倍氏は悪びれることなく平気な顔をして嘘をつき続けてきたのだ。
そんな安倍氏に対し、「長期間続いた安倍政権の膿は山ほど溜まっている」と指摘するのは、米シアトル在住の世界的エンジニアの中島聡氏。
中島氏は自身のメルマガ『週刊 Life is beautiful』の中で、「今の自民党のように好き勝手なことをしていると、その悪事が政権が変わった時に白日の元にさらされることになる」とし、「下手をすると、その人たちは牢屋に入ることになります」と述べている。
また、中島氏は「政権交代さえ起こせば、彼らがした悪事を白日の元に晒して、悪徳政治家を政界から一掃し、シロアリのように税金にたかっている電通やパソナにお灸を据えることすら可能なのです」とも語り、政治家が好き勝手なことをさせなくすることが大事だとしている。
詳しくはMAG2NEWSのこちらの記事『「自民の悪事を暴いて牢屋に入れよう」衆院選で政権交代が実現する唯一の公約』をご参照いただきたい。
さまざまな疑惑の真相をうやむやにし、幾度となく虚偽答弁を繰り返しながら、何の責任も問われてこなかった安倍氏。政治を私物化するという前代未聞の罪を犯し、無傷でいる方がおかしいと言わざるを得ない。
安倍マリオにまでなってはしゃいでいたにもかかわらず、招待されていた開会式を欠席し、自身のツイッターの更新も一切ストップしてしまった安倍氏。こうした批判を受けることをあらかじめ想定していて、東京五輪についてダンマリを決め込んでしまったのだろうか。
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逃げるスピードだけは誰よりも早い安倍氏。アスリートたちが東京の酷暑に苦しもうと、知ったことではないようだ。