秋までに行われる衆議院選挙を目前に控え、さまざまな情報が飛び交う永田町界隈。中でも注目されるのは自民党総裁選ですが、識者はどのように見立てるのでしょうか。今回のメルマガ『石川ともひろの永田町早読み!』では、小沢一郎氏の秘書を長く務めた元衆議院議員の石川知裕さんが、その日程や立候補者、そして当選者を大胆予測。さらに「菅下ろし」のポイントや、気になる「前総理の再登板」についても言及しています。
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菅政権退陣は来夏の参院選後/次の人は、まさかの……
解散総選挙になるのか任期満了となるのか。いまだに見えない。
自民党総裁選挙の日程が8月下旬に決まる。党員投票で劣勢が予想されるだけに菅総理としては、解散して総裁選を総選挙後にしたいだろう。総選挙で自民党は減らすものの、政権はなんとか維持できる可能性は高い。総選挙後の総裁選は盛り上がらず菅再選は間違いない。
しかし支持率の下落が著しい菅総理では「総選挙を戦えない」と自民党内では総選挙の前に総裁選を戦うべきという声が大きくなってきている。
岸田派の岸田文雄会長は是が非でも出馬してくるだろう。今回出なければ林さんが台頭してくるからだ。高市早苗元総務大臣も総裁選への出馬を月刊文藝春秋で明言するなど総裁選をやる方向性が強まっている。
しかし二階、細田、麻生、竹下の主要派閥が菅支持でまとまれば、菅再選は揺るがらない。党員投票で厳しい結果が出ても菅再選となると思う。
次の「菅下ろし」のポイントはどこか。
ズバリ、来年夏の参院選挙後となる。
過去を振り返ってみると、総理の交代は参院選前後が多い。1998年橋本龍太郎政権、2001年森喜朗政権、2007年第一次安倍政権は、参院選前後に交代した。
ここに来て気になるのは、安倍晋三前総理の再登板だ。
安倍前総理は回顧録の出版を予定しており、今年末に発売という噂もある。そして衆院選後は安倍派の立ち上げも予定されている。
ネックとなるのは、「桜前夜」をめぐる検察審査会の動きだが、ここで不起訴相当の判断が出れば、晴れて復帰できることになる。
野党が弱いままであれば、菅総理の後は誰でも政権を維持できる。だが、野党が強くなったときは安倍再登板の可能性が高いだろう。
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