編集後記「締めの都々逸」
「背広革靴 帽子を被り 昭和の男は どこに行く」
背広と革靴は、昭和のサラリーマンのシンボルでした。今でも、基本的にはサラリーマンの制服ですが、カジュアルウェアにスニーカーで働く人が確実に増えています。そうなっているのに、革靴業界の人は革靴のことばかり考えています。
百貨店と映画館も昭和を象徴しています。映画館はシネコンになって一度は息を吹き返しましたが、ジワジワとサブスクのネット動画に押されています。百貨店はシネコンにはなれず、多分フェイドアウトしていくと思います。
新聞社、テレビ局、出版社も衰退していくのでしょうね。
衰退していく業態はマニアックになるしかないと思います。マニア向けの革靴と背広。マニアックな百貨店、映画館。マニアックな新聞、テレビ、出版社。規模を小さくすれば、生きていけます。でも、自分はビッグだと誤解して、その姿勢を改められないと滅びていくような気がします。(坂口昌章)
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