そして深センでは土日の学習塾の営業が禁止となりました。音楽・スポーツ・芸術はOKです。これで子供達が週末はある程度勉強のことを忘れられると期待しているようです。
そしてほぼ全ての小学校が夕方6時までに変わりました。課外授業を2コマ増やした感じです。2コマのうち一つは運動系のクラブ活動で体育の授業とは異なります、その他は芸術系でギターや書道など。18時までの残り時間は宿題をやる時間となり先生も残っているので、親の負担はものすごく減ったそうです。膨大な宿題の量も問題視され、1日当たりの全教科の宿題をこなす合計時間が1時間を超えないようにという教育部(日本の文科省に当たる)の指示が出ているそうで、そこは先生同士で調整しているとか。
これで親の不安を煽りに煽って稼ぐ学習塾は衰退し、家庭の支出は減り、子供は勉強以外の時間が増えるといういいこと尽くしです。私塾を開いて小遣い稼ぎをする教師も減るでしょう。
親に経済的・時間的余裕ができることで少子化が緩和されれば…という狙いでしょうか。うまくいくかどうかはわかりませんが、少なくとも親も子も喜んでいます。
中学・高校については聞いてませんから日本みたいに「小学校は遊びみたいなもので中学からは別世界」みたいになるのかもしれません。中学からのキックスタートを狙って引き続き子供を勉強に駆り立てる親もいるでしょうね。
私はもちろんこの新政策に全面賛成です。
著者/Mochi(「『華南の風』中国・深セン」連載)
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