富裕層を見殺しにする中国。破綻危機「恒大集団」は習近平に処刑される

 

自民党総裁選挙は

野田聖子氏も出馬できて、これで岸田さん、河野さん、高市さんと野田さんの4人になった。野田さんは、他の3人とは明らかに違う公約になっている。

野田さんは、女性などの弱者優先政治を掲げたことで、出た意味が大いにある。自民党が野党の政策を奪っているからだ。しかし、支持という意味では、限界がある。

高市さんは、靖国神社参拝を首相になっても行うとしたり、MMTの金融財政政策を維持したりと異端性があり、明確で熱狂的な支持層がいる代わりに、支持層を大きく広げることはできない。

ということで、岸田さんと河野さんの戦いになる。

河野さんは、党改革や政府の構造改革、既得権益打破など、若者層の支持を集めやすい政策群である。特に再生可能エネルギー促進を掲げているなど、世界的な視点に立っている。しかし、対中政策では、親中的で二階さんに近い感じも受ける。二階さんが河野さんを押す意味も分かる。

全体的な情勢が変化して、米国が対中弱腰方向にシフトしたかもしれないので、河野路線も容認できるかもしれない。菅首相の米国訪問でわかると思う。米国に知人が多い河野さんは情報を取っている可能性もある。

岸田さんは、既得権益を打破しないことで、自民党の中核の支持層から支持を集めそうである。日本型の資本主義という主張は、一番安定感があるが、その分、支持層を広げるために、政策の幅が大きく、実際に何をするのかわからないという問題点もある。

河野さんが、1回目の開票で1位でも、過半数を取れないと、2回目の議員中心の投票では負けることになるが、岸田さんも河野さんの処遇を考慮しないといけなくなる。

国民の人気は圧倒的に河野さんであるが、11月の選挙で、岸田さんが選挙の顔になると、自民党の勝ちは難しくなると思う。自民党は多くの中小企業を潰したため、そこの経営者や勤めていた人たちに、党改革や政治改革を言えなくなり、自分たちの味方ではないという印象になる。

野党が、その人たちの不満を拾い上げれるかが問題であるが、それができれば、野党も望みはある。というより、そこを突くしかない。

これにより、自民党は、どのくらいの負けを覚悟するかになる。もう1つが、岸田さんは、分配を行うとしたが、その原資をどうするかであるが、企業増税などになると、株価の下落にもなる。

さあ、どうなりますか?

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