編集後記
いじめの“常設”第三者委員会についての問題を理解するには「3つの要素」があります。
1つ目は、教育委員会の附属委員会であるということです。これを第三者委員会と呼ぶことになりますが、多くの事例では教育委員会の対応すらも調査対象となることがあります。こうなると結局、第三者性というのは皆無になってしまうということ。
2つ目は、独立性が重要だからこそ、明文化された「設置要綱」が必要なのに、この用意がないことが多いということ。
3つ目は、常設だといじめの当事者などの利害関係者が委員になっていたという可能性が高くなることです。
また、地域で起きる重大事態はだいたいこの上部委員会にあたる「いじめ問題連絡協議会」などが諮問機関となることが多いといえますが、調査委員会メンバーはだいたい連絡協議会と同じメンバーになっていることがあります。結局、本当に人の命が失われるような地域教育としても大変な事態に、同一メンバーでは時間も手の数も足りないというのは火を見るより明らかなのです。
私はご遺族と一緒に動いている関係で、確かにまだ世間には出ていない情報をたくさん持っていますが、これを私が出すのはルール違反だというポリシーから、 今後も全ては報道各社にお任せしようと考えています。
ただ、 私はすでにほぼ名指し状態で、町田市教育委員会から「出禁」を喰らっています。 ちょっと笑えるほどびっくりなんですが……。
今後も、ご遺族が真相にたどり着けるように、しっかりと無償で頑張りたいと思います。
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