今や毎日のようにネット上で発表されているさまざまなアンケートの結果。そんな「ランキング」をビジネスの参考にすれば、ヒットする可能性もアップするのは「自明の理」ではないでしょうか。今回の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、お弁当屋さんに対し「入っていたら最も嬉しいおかずは?」というアンケート結果を取り入れた商品の開発を提案。さらに本来廃棄されるべきだったモノをアイディア1つでヒット商品にした静岡県の居酒屋のケースを紹介し、ビジネスにおける柔軟な発想の大切さを説いています。
アンケートを参考に
「お弁当に入っていたら最も嬉しいおかずは?」というアンケートがありました。
1位「唐揚げ」 30.8%
2位「卵焼き」 19.1%
3位「ハンバーグ」 9.0%
4位「エビフライ」 8.5%
5位「しょうが焼き」 7.9%
6位「特にない」6.0%
7位「ウインナー」5.6%
8位「ミートボール」 4.2%
9位「煮魚・焼魚」 3.8%
10位「惣菜(きんぴらなど)」 1.2%
11位「スパゲッティ」1.1%
12位「生野菜」1.0%
13位「焼きそば」 0.9%
14位「その他」 0.9%
お弁当屋さんが、この結果を元におかずを入れ替えたら、どうなるでしょうか。
「入っていたら最も嬉しいおかず」が入ったお弁当が、10種類以上できます。さらに2種類ずつや5種類、10種類を入れたら、“嬉し過ぎる”お弁当ができるのではないでしょうか。
アンケートを参考にした品揃えをすれば、お客さまの興味を引きやすくなりますね。失敗が少なくなりそうです。
アイデア次第で、立派な商品に
静岡の居酒屋には、「すっぱみかんサワー」「青切りみかんサワー」というメニューがあります。
果実がまだ青い時期に摘んだみかんの果汁を使った、爽やかなフレーバーのアルコール飲料です。クセになる香りと酸味で、人気のメニューとなっています。
この青いみかんは、本来なら農家で廃棄されるものです。より甘く美味しいみかんを育てるために、摘果したものなのです。
これを“もったいない”と考え、その活用法として浮かんだのが、チューハイです。レモンサワー、ライムサワーなどがあるので、酸っぱいみかんでも美味しいのではないか、と。
その予想はズバリ的中。チューハイファンに受け入れられたのです。「すっぱ」と、開き直ったネーミングが良かったのかもしれません。
言葉は悪いのですが、ただのゴミ。廃棄する手間と場所を考えると、非常に有効な活用法となりました。
世の中には、こうしたゴミがいくらでもあります。アイデア次第で、立派な商品となるのです。
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