あらゆる業種でWebを利用した集客なしに成長するのは難しくなっています。ただWeb上でどんな工夫をしたらいいのか正解を見出すのは難しく、効果が上がらないと袋小路に迷い込んでしまうことも。岐阜県大垣市のすぐ隣町にあるという工務店経営者は、店舗を市内に移したほうがWebでの集客に効くのではと考え、『永江一石の「何でも質問＆何でも回答」メルマガ』著者で人気コンサルの永江一石さんに相談します。永江さんは、移転よりもサイトの充実を助言。お客さんがもっとも注目するページの工夫の仕方を具体的にアドバイスしています。
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地方工務店の店舗移転とWeb集客について
Question
会社の所在地に関する質問です。現在、注文住宅の工務店を営んでおり、所在地は岐阜県養老郡●●町という人口3万人弱のエリアです。近隣は大垣市という中核都市があり、人口は15万人ほど。この地域は西濃地域というくくりで大垣市を中心に人口30万人くらいの商圏エリアになります。
現在の事務所は大垣市から車で5分かからないほど近いです。大垣市のお客様が来店するのに躊躇することはないと思いますが、ウェブ集客の面で不利になるのでは？との懸念。大垣市に所在地を移した方が、新規客の集客にも有利に働くと考えています。貸店舗に入り事務所として構えるか、モデルハウスを建てて事務所とするなど考えております。
以前から都市部への人口集中や消滅可能性都市に関して意見されていると思います。（そういう意味では大垣市も危ないですが…）田舎町から都市部（人口が多い所）への移転事例やお考えがあればお聞きしたいです。よろしくお願いいたします。
永江さんからの回答
いや、地方なら移動は主に車でしょうし、隣町で5分の距離ならGoogle Mapでも近くの工務店と並んで表示されるので不利になることはないでしょう。わざわざ店舗を移転する必要はないと思います。当然Googleプレイスは登録されていると思います。
Web集客を考えるならタイトルに「●●町・大垣市の工務店なら○○ハウジング」等と入れると良いですが、サイトを拝見したところ既に入っているようですので問題ありません。ただ現地で実物を見たい人のために、大垣市に一つモデルハウスを建てるのは良いと思います。
それよりも気になったのは「施工事例」ページです。これはどんなサイトでもECショップでも共通ですが、ユーザーが最も注目するのは「お客様の声」ページなんです。
今回の場合「施工事例」ページがお客様の声に該当するかと思いますが、拝見したところ単に写真が並んでいるだけで説明テキストもなく、全く印象に残りませんでした。もっとお客様の家族構成やこだわりポイント、購入までの経緯などのストーリーを顔写真付きで紹介すると、リアリティが出るのではないでしょうか。
例えば「猫と暮らす家」なら、猫にとってどんな点が暮らしやすいのか、どんな工夫があるのか、実際に暮らしてみての感想は、などの説明があれば猫好きなご家庭が「うちもここに依頼しよう」と思ってくれる可能性は高いですよね。猫が楽しそうにキャットタワーに昇っている写真があるかないかで雲泥の差です。
ブログも拝見したところ文字数が多く充実しており、頑張ってサイト作りに励まれているのが伝わってきました。あとはお客様が見たいページはどこなのか動線を意識することで、より魅力的なサイトに繋がっていくと思います。
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