恥ずかしい話ですが、僕も幼い頃、クラスの同級生がテストで100点とったことにたいして「あいつは影でガリ勉しているからだ!」みたいなことを周りに言ってバカにしたことがあります。テストで100点取るくらい頑張ったことを賞賛するなり、テスト勉強のやり方を教わるなりすればいいものを、自分とは違うものを認めること、受け入れることは、くだらない虚栄心が邪魔をしてどうしてもできなかったのです。
そうやって自ら「落ちこぼれ」の道に進んでいきました…。まさに自業自得で、精神年齢が本当に幼かったです。
これまで何度かお話ししていますが、
「自分のことを信頼するのと同等に他人を信頼できる」
「自分のことを愛するのと同等に他人を愛する」
のが私たちです。これを裏返せば、他人のことを「拒絶」「侮蔑」「差別」「黙殺」するのと同等に、自分のことも「拒絶」「侮蔑」「差別」「黙殺」しているのが虚栄心に依存している人ということですね。
自分のことを「拒絶」「侮蔑」「差別」「黙殺」しながら自己信頼感を育むことなんてできませんから…。
そういう意味でも、自分とは全く違う価値観に触れ、その価値観を自分に少しずつ取り込んでみることで、自分の視野を広げていく努力をすることは、自己信頼感の育成にとても役に立ちます。
これまで拒絶してきたことに取り組んでみる。
これまで侮蔑してきたことのいいところを探してみる。
これまで黙殺してきことを知ろうとしてみる。
そうしながら、これまでなら避けてきたことに、避けることなく乗り越えようと取り組んでいる自分を認めてあげる。こうした日々の積み重ねが、傷つきやすいガラスの虚栄心ではなく、ダイヤの自己信頼感を形成することにとてもとても大きく役立つのです。
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