「理事会オンライン化」に成功したマンションは最初に何をした?

 

また、面白い話も伺いました。

「理事長がオンラインは苦手で、このマンションではオンライン理事会はやらないという、方針だったが、感染拡大を受けて、業者さんにすべてのセットを依頼し、理事のパソコンも全て持ち寄って、オンライン理事会ができるようにした。その後、理事長もすっかりオンライン活用に積極になって、いろいろ工夫している。リアルで理事会を開催したが、腰痛で出られない理事の方がリモート参加になったこともあり、これからも、理事会にリモート参加できるように、継続することになるだろう」

と。オンラインシステムの利用は最初が肝心。このように、最初のセッティングを詳しい人間に頼むことで、あとは、簡単に理事会開催ができるようになったということ。

ここには、大きなヒントがあります。

オンラインを活用したかどうかは、その時の理事の中に、詳しい人間がいたかどうか…に影響されることが多いということも知りました。たまたま詳しい人がいて…ということがよく言われます。それをカバーするために、最初のセッチングを詳しい人に頼むということで、未来が変わるのです(費用はそんなに掛からないとのことです)。体の調子が悪くて参加できない人、子育て中や介護中で、外に出にくい人、出張が多い人、そういう人も理事会に参加できるようになるのです。

その他にも、ご主人が理事で、後からご主人から奥さんが話を聞くことが多かったが、自宅で理事会だと、奥さんにも話の内容が聞こえ、話が早くなったという結果もある。ペットも参加すること増え(笑)、自分の顔を出したくない時も利用できるというようなお話もありました。

理事会はオンラインを使っていないが、町内会等の外部の関係では、オンライン化が進んでいる。また、管理組合の団体の会議もすっかりオンライン化している。という話も出ました。

外との関係はオンラインで繋がることのメリットが大きいのです。

image by: Shutterstock.com

廣田信子この著者の記事一覧

マンションのことなら誰よりもよく知る廣田信子がマンション住まいの方、これからマンションに住みたいと思っている方、マンションに関わるお仕事をされている方など、マンションに関わるすべての人へ、マンションを取り巻く様々なストーリーをお届けします。

無料メルマガ好評配信中

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 まんしょんオタクのマンションこぼれ話 』

【著者】 廣田信子 【発行周期】 ほぼ 平日刊

print
いま読まれてます

  • 「理事会オンライン化」に成功したマンションは最初に何をした?
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け