なぜ、営業の神様は会社の接待費を使わずに“自腹”で手土産を買うのか

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営業マンにとって取引先への訪問は重要な仕事。しかし、その際に相手へ手土産は持って行った方が良いのでしょうか?そんな営業マンが頭を悩ます疑問に、iU情報経営イノベーション専門職大学教授を務める久米信行さんが回答。メルマガ『久米信行ゼミ「オトナのための学び道楽」』の中で、ご自身が出会った“手土産の天才”の方の事例をたっぷりと入れ込み、手土産のルールを論じています。

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オトナの放課後相談室:取引先への手土産はありかなしか?

Question

shitumon

仕事の得意先に手土産上手な営業マンがいます。来社してくれる際には、メディアで話題のお店のスイーツだったり、その会社がある街のおいしいスイーツだったり、お願いごとがある時には「忖度まんじゅう」なるシャレが聞いたものだったり、毎回楽しませてもらっています。
自分も見習いたいと思いつつ、関係性によっては、賄賂のように思われたり、ゴマすりのようにとられるのではないかと心配で、結局、無難に手ぶらで訪問しています。
久米さんは、会社員時代、経営者時代、そして現在、仕事相手への手土産についてどういうお考えをお持ちでしょうか?(東京都・29歳、男性)

久米さんからの回答

自腹で、安価で、自分らしくて、気の利いた、みんなで食べられるものならアリ

私が「営業の神様」と敬愛していた日興証券時代の上司、故笠 榮一さんは「手土産の天才」でもありました。

今は亡き笠さんのことを思い出しながら、そして手土産をよくいただく私の気持ちを振り返りながら、 「もらって嬉しい」 それでいて 「負担にならない」「賄賂には感じない」手土産のルール について、一緒に考えてみましょう。

ルール1 手土産を贈る相手を選ぶこと

手土産は誰彼かまわず持って行けば良いものではありません。

手土産、お中元お歳暮、接待を禁じている会社もありますし、コンプライアンスで増えつつありますので、その禁を破ると 「出入り禁止」 になりかねません。

また、 個人的に手土産を喜ばない人もいます。 「借り」を作るのがイヤな人から、 「商売の提案よりも手土産に頼るのか」と怒る人までいるのです。

正直言えば、私も、手土産はありがたい気持ち半分 と、もらって困ったなという感じとが半分半分です。

毎回毎回、手土産をいただいても 「無理をさせているのでは」と申し訳なく思いますし、 商売が不調な人からの手土産にはむしろ困惑してしまうのです。

初対面の人に会う時、先方の相談に乗る時、利害関係がないSNS縁者が遠路訪ねてくれた時などなら、 自然に受け取れる のですが……。

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