日本から見ると、今のニューヨーカーの様子は、確かによくわからない。ニュース映像では街に人が溢れ、ニュース原稿では、感染者数の記録が更新されていく。実態はつかめない。
それは実際の感染者数と、コロナ禍が始まって2年という月日からくる人間に及ぼす疲れ、ストレス、その影響が複雑に絡み合っているから。端から見る人を混乱させるように設計されているかのような運命の流れとも言えなくはないのかもしれません。
なので、この街の現状を正確に説明しするのは難しい。
それでも、ニューヨークの現状を、言葉で説明するのであれば…、
感染者数は増えています。でも、ワクチンの普及率も増えています。感染しても死亡率は高くない。何をもって、高くないと言えるのかは誰もわからない。死亡することも当然ある。でも、みんな自粛に疲れてきている。できうる限り予防はしよう。その上で街には繰り出そう。…そんな感じではないでしょうか。
4日、バイデン大統領はスピーチで、新型コロナウイルス対策について「数週間は厳しい状況が続くだろう」と発表しました。なので、ワクチン、みんな打つんだぞ、と。
アメリカ国民のワクチン接種者は全体の6割ほどと言います。
ワクチンを拒否している人たちの中から感染者が増え、それにより死亡する人がいるのも、また事実。決して、ワクチン推奨派ではありません。ただ、簡単に「ワクチン、はんたーい!」と声高々に叫ぶことができないシーンがあることも、また頭に入れておかなければならないのかもしれません。
やっぱり、混沌とした時代の真っ只中なのだ。
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