自分の目標は他人が決める。日産が奇跡のV字回復をした「タニモク」とは

 

「タニモク」の進め方

これは何かと言うと、自分の1年の目標や自分が何をやるべきか?を無責任に他人に決めてもらうことです。「日産の会議方式」と同じで、やることは簡単です。

1.まず、3、4人集まる。集まった中で、自分の状況を簡単に説明する

自己紹介、経歴、最近取り組んでいる仕事、プライベート、その他自分が注力することなどを説明する。5分とか時間を決めて短くやる。

2.1.の説明に対して、他の人から本人に質問をする

今年どうしたいのか?など目標を聞いてはいけない。あくまで聞くのは状況だけ。状況を聞いて、自分たちも同じ前提条件を理解する。

3.他の人が(A4 1枚で)「私があなただったらこうしますよ」と、本人の目標を黙々と書く

4.「僕があなただったらこういうことをやります」と本人にプレゼンをして、質疑応答をして、3人回す。本人はみんなの目標を聞いて、「僕はこうやりたいと思います」と言う

意外と自分には、経路依存(自分がこちらから歩んでいたから、こっちに歩まないといけない)という囚われがあります。

一回こういうふうに当事者を外して、無責任に「あなたの立場だったら、俺はこうする」みたいなことをやってみると、自分の目標が見えてくるということです。

というわけで

自分の目標を敢えて自分から語らずに他の人にやってもらうと、意外と自分というものの先が見えてくるよという「タニモク」のお話でした。

■参考リンク
他人に目標をたててもらうワークショップ「タニモク

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image by: Shutterstock.com

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IT批評家、藤原投資顧問 書生 1970年生まれ。京都大学大学院工学研究科応用システム専攻人工知能論講座修了。 マッキンゼー・アンド・カンパニーにてキャリアをスタート。 NTTドコモのiモード事業立ち上げ支援を経て、リクルート、ケイ・ラボラトリー(現:KLab取締役)、コーポレートディレクション、サイバード、電子金券開発、リクルート(2回目)、オプト、Google、楽天(執行役員)の事業企画、投資、新規事業立ち上げに従事。 経産省 対外通商政策委員、産業総合研究所人工知能センターアドバイザー等を歴任。 現職は14職目。シンガポール・バリ島をベースに人・事業を紡ぐカタリスト。ボランティアで「TEDカンファレンス」の日本オーディション、「Burning Japan」に従事するなど、西海岸文化事情にも詳しい。

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