数年前から、アメリカでは書店や、ネットで売れているランキングの人気商品を集めた店舗を、アマゾンはリアル店舗として出しています。
そして今回は、このスタバとのコラボ店に加えて、アマゾンスタイルという服屋さんのリアル店舗を追加します。
スタバとのコラボ店では食材などを、アマゾンスタイルでは服を売りたいのでしょうが、狙いもいくつかあるはずです。
まずは、どんなお客様がどんなものを欲しいのか、という顧客の購入のデータの入手です。ネットとリアルでは買うものや使う金額も違うため、その傾向を知ることで次のサービスに活かせます。
また、ネット通販は触ること、試着することができないのが弱点です。なので、そこを補うこともできます。
人が何かを買う時に、探して、買って、受け取る、という行動をとります。
この一連の流れの中で、人は、「今回は絶対ネットで買う」などと決めず、ネットで探してリアルで買って、自宅で受け取る、などと、自分に一番マッチした方法を選びたくなる傾向にあります。
食品は、その場の雰囲気も合わせて、特にこの傾向が強くなります。
今回のスタバとのコラボ店舗も含めたリアル店舗を出店する取り組みには、このような狙いがあるのでしょう。
真の意味での「オムニチャネル化」です。
オムニチャネルとは、「全てのチャネルで売る」という意味ではなく、このアマゾンが狙うように、「どこででも便利に買えるようにする」という顧客視点のものなのです。
その意味でも楽しみな、アマゾンのリアル店舗出店戦略です。
(※本記事は、メルマガ『理央 周の売れる仕組み創造ラボ【Marketing Report】』2022年1月25日号の一部抜粋です。続きをお読みになりたい方は、ご登録の上お楽しみください。初月無料です)
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