尹候補は、24日に明らかにした外交安保の青写真を再度強調した。同候補は26日、国会で開かれた「自由・平和・繁栄に寄与するグローバル中枢国家」政策討論会で「（北朝鮮の）侵略的挑発行為が確実視される時点では、先制打撃能力の意志を明らかにすることは韓半島の平和と安保に非常に重要な態度」と明らかにした。続いて「（前述した先制打撃発言が）すぐに先制打撃を行うという意味ではない（北のミサイル発射が確実視された時点で、の意）」と付け加えた。国家の最高指導者が北朝鮮に対する先制攻撃の可能性を取り上げること自体が、重要な戦略であるという話だ。
尹候補は同日、ソウル鍾路区（チョンノク）の以北五道庁で開かれた以北道民の新年祝賀式に出席し、旧正月連休にも故郷を訪れることができない脱北者に新年の挨拶をした。この席で「対北人道支援事業の一環として離散家族問題解決のために努力する」とし「北朝鮮の不法かつ不当な行動に対しては原則に則って断固として対処しても南北対話の扉は常に開けておく」と述べた。
ここで以北五道というのは、韓国が実効支配している地域を除いた北朝鮮の黄海道、平安南道、平安北道、咸鏡南道、咸鏡北道の五つの「道（どう）」を指す。簡単に言えば「朝鮮民主主義人民共和国（北朝鮮）」の全領土を指すことになる。つまり本来は朝鮮半島全部が、韓国の領土であることを主張する姿勢なわけ。鍾路区に「以北五道」の区役所にあたる「庁」がおかれている。そこで尹候補がこういった話をしたということである。
本文にもあったように、今回の旧正月が過ぎれば候補らの支持率はほぼ固定してそのままで選挙の3月9日までいくだろうという見方が大方をいめている。現在は尹候補は李在明に10％以上の差をつけてトップを走っている。こんなときだからこそ、尹候補が「さらに低い姿勢で」と言う意味もわかろうというもの。この流れで突っ走っていけるか。嘘をつかず、一つの口で別のことを言わず、日本に対しても友好的（父親が日本の大学で学ぶ）で北には強い態度を貫く、そんな人が大統領になれば、諸々の面で極東のこの地域がうまく回っていくことになるんじゃないだろうか。がんばれ尹錫悦！
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