身内とのお金の貸し借りこそやめるべき。夫婦仲が険悪になる当然の理由

 

「一時的に立て替えてほしい」といわれたら……

ある人は、「事業立ち上げのために、銀行口座にお金があるように見せたいから一時的にお金を貸してもらえないか」 といわれたそうです。

「預ける期間としては1週間ほどでいい」といわれて、仕事の付き合いもあったため、相手の銀行口座にお金を振り込んだそうです。

しかし、約束の日になってもお金が返金されないことから、意を決しお金を返してほしいと伝えたそうです。ところが相手は「審査がうまく通らず、もう少し待ってほしい」という言葉を繰り返し、 結局、そのまま音信不通になってしまった ということがありました。

また、別の人は「どうしても期日までにお金を帰さなければいけないから貸してほしい」といわれて貸したものの、やはりこちらも戻ってこなかったということです。

「短期間なら大丈夫だろう」と思って人に貸すことがあると思いますが、これもやめたほうがいいです。

知り合いを助けることで家族が巻き添えに

まず、 借りるほうは「どうしても借りなければいけない理由」を作ってきます。これは故意であろうとなかろうとほぼ同じです。そういわれると、自分自身も「貸さなければいけないような気分になってしまう」ところですが、 貸さなくて困るのは相手であって、あなた自身ではありません。

あなたが困るのは、相手に貸してしまった時です。

特に扶養すべき家族がいる場合は、気を付けてください。「知り合いを助けるため」に「自分の家族を犠牲にする可能性がある」 ということを、しっかりと認識する必要があります。

「知り合いも家族も失うかもしれない」という覚悟があるか、そこまで考えることも必要です。金額にもよりますが、お金を貸すというのは、それくらい重大なことだと認識しておきましょう。

私だったら 「一時的に借金の返済を申し入れるのであれば、そもそも借金をしている相手に対して、期日までの支払額を半分にしてほしい」と伝えるべきだ と言います。

A社にお金を返すためにBさんにお金を立て替えてほしい、というのでは、なんの解決にもなっていません。いずれ共倒れするだけです。

「わざわざ共倒れしに行く必要はないだろう」 というのが、厳しいようですが、私の本音です。

次回は 『親しい人から「お金を貸して」といわれたら』(後編) について紹介します。

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image by: Shutterstock.com

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外資系生命保険出身の元ライフプランナー。 2005年にハイパーレスキュー隊員(公務員)からライフプランナーに転職。入社以来、毎年社長杯入賞、毎年MDRT(Million Dollar Round Table=世界71の国と地域に会員を持つ組織。毎年世界中の生命保険・金融サービス専門職のトップクラスのメンバーで構成される)入会の快挙を果たす。 新規のお客さまの世帯数は毎年100世帯を超えるトップセールスマンにまで成長することができた。 現在、Gift Your Life株式会社代表取締役社長。
人生設計のアドバイスをするとともに、エグゼクティブトレーナーとして経営者や組織のリーダー、人脈を構築したいビジネスパーソンに向けて「人脈開拓のための究極のリーダーシップ」を提供している。 著書に『たった20秒ではじめて会うお客さまの心をつかむ技術』(KADOKAWA)、『すごい交渉術』(SBクリエイティブ)がある。

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