身内とのお金の貸し借りこそやめるべき。夫婦仲が険悪になる当然の理由

 

親族からの借金申し入れ、断ってもいい?

実は、私も過去に親族から借金の申し入れをされたことがあります。 親族間だと困りますよね。 子どもの頃からの付き合いがあったり、お世話になったところも大きい。義理も恩もあります。

私の場合は、どうしたかというと……貸しませんでした。

というのも、まだ 十分に資産が築けていなかったこともあり、貸す余裕がなかったんですね。

ここで「お世話になったから」といって無理して貸してしまうと、自分が倒れます。共倒れになったら元も子もないので、そこはきっちりと線引きをすることが大事。

ただ、私の弟がしんどいときに、お金を渡したことはあります。これは弟から借金の申し入れをされたわけではなく、その時私自身が弟のことを助けてあげたいと思ったからしたことです。

自分の弟だからというのもありますが、弟の性格もわかっている。さらに、弟ががんばっていることは誰よりもわかっていたわけです。

だから自分にできることはしてやりたいと思ったのです。この時は、 「お金を貸した」というよりも、「お金を渡すことで弟を助けられるんだ」という感覚でした。

弟の中で、 「兄弟とはいえ人からお金を受け取ったまま返していない」という状態は気持ちが悪かったんでしょうね。生活が安定してきたときに返してくれました。

妻に黙ってお金を貸したら夫婦喧嘩に発展!

親しい人から「お金を貸して」とわれた時に、もう1つ気をつけなければいけないことは、 奥さんがいるなど、家計をともにしている人がいる場合は、必ず相手にも相談すること。

実は、過去に私は知人にお金を貸したことがあるんです。その時「たいした額じゃないし、すぐに返してくれるだろう」という気持ちから妻に黙って貸してしまったんです。

あとでそれが妻に伝わり、夫婦げんかになりました。

私としては「自分の稼いだお金だ」という気持ちもあり、なぜわざわざそんなことに口を出されなければいけないんだ という気持ちがありました。

しかし、 妻の立場で考えてみたら「無駄遣いしないように、日々気をつけてお金を守っている」「子どもの教育費のために、少しでもお金をためておきたい」。 そんな気持ちがあったんだと思います。

その気持ちを私がくみ取らず、黙って人に貸してしまった。生活に困らないだけの貯金があれば、妻に相談しないでお金を貸してもいい、というわけではなかったんですね。

「生活に困らないだけのお金」を築けたのは、自分がお金をたくさん稼いだからというだけではなく、妻が日々お金を貯めていてくれたから でもあったのです。

そういった意味でも、お金は夫婦ふたりの財産です。相手に無断で貸すのはよくない と学びました。

もし、相談者の方が生活を共にする人がいるのであれば、相手に相談することも大切です。

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