“疑惑の判定”続出、開会式の茶番劇。北京五輪を「政治ショー化」する中国共産党

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先日掲載の「卑怯な中国。IOCまで使って台湾に北京五輪開閉会式の参加を強要した黒い思惑」でもお伝えしたとおり、開幕前から何かと話題に事欠かなかった北京冬季五輪ですが、開会後もさまざまな「問題発生」が報じられています。今回のメルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』では台湾出身の評論家・黄文雄さんが、続発する中国有利の謎判定と、開会式を巡る習近平政権にとって不都合な真実を紹介。その上で北京冬季五輪を中共による政治ショーと断言するとともに、各国の選手たちがかような茶番劇の犠牲になることを危惧しています。

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※本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2022年2月9日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:黄文雄こう・ぶんゆう
1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業、明治大学大学院修士課程修了。『中国の没落』(台湾・前衛出版社)が大反響を呼び、評論家活動へ。著書に17万部のベストセラーとなった『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(徳間書店)など多数。

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【中国】疑惑判定と中国当局の茶番続出の北京冬季五輪

北京五輪が開催されていますが、判定などをめぐってさまざまな疑念が出ているのはご承知のとおりです。スキージャンプ混合団体では高梨沙羅選手をはじめスーツ規定違反が続出し、スノーボード女子パラレル大回転では、審判の8人中6人がドイツ人という珍しい状況のなか、ドイツ選手と戦った竹内智香選手が不可解な判定で途中棄権扱いとされるといったことが話題となっています。

もちろん中国がからむ競技でも疑惑続出です。ショートトラック1,000メートルでは、韓国やハンガリーの選手が次々と失格となり、一度も1位を獲得していない中国人選手が金銀メダルを獲得。また、ショートトラック2,000メートル混合リレーでも謎判定で他国が失格して中国が優勝するなど、徹底的に中国有利な判定がだされたということで、韓国は「氷上種目のボイコットを検討」する事態までに発展しました。

【北京五輪】ショートトラックの不可解判定で韓国選手団が緊急会見「氷上種目のボイコット検討」

もともとこの北京冬季五輪は、いろいろな疑惑が絶えない大会でした。中国は新型コロナ対策として、選手などに対してスマートフォン専用アプリで毎日の体温の登録が義務付けられていましたが、日本政府は情報漏えいの懸念があるため、帰国後、速やかにアプリ削除するよう警告しました。きわめて異常なことです。

北京五輪専用アプリ 官房長官“JOC通じ帰国後速やかに削除を”

テニスプレーヤーの彭帥氏の性暴力疑惑についても、IOCのバッハ会長が面会して「身の安全と行動の自由」をアピールしたものの、国内向けCNNがその関連ニュースを報じると突然放送が遮断されるなど、どう考えても「自由ではない」実態が明らかになっています。

彭帥さんのニュース中に突然「信号異常」 中国でCNNが遮断される

また、前回のメルマガ「卑怯な中国。IOCまで使って台湾に北京五輪開閉会式の参加を強要した黒い思惑」で述べたように、台湾は開会式に参加を余儀なくされましたが、入場の際、中国国営テレビはわざわざ「中国台北」と呼び、貴賓席の習近平の映像に切り替えました。まさに、懸念していた通りになってしまいました。

国営テレビ「中国台北」呼称 台湾入場時に習氏の映像―北京五輪

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