これから受験生になる子の親が知っておくべき「テストで難しい問題が出た」時のスルー力

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子供の受験がやっと終わったという方もいれば、今年から子供が受験生になる方も多いと思います。これから試験に向けてお子さんがぶち当たる壁、それは「模試などのテストで難しい問題が出た」時の対処法ではないでしょうか。メルマガ『成績がイイ子の親だけが知っている!新「勉強の常識」』の著者で受験指導のプロであるタイガー山中さんは、親として子にどのようなアドバイスをすべきかについて教えてくれています。

テストのとき、難しい問題はどうしてる?

年が明け、中学入試からはじまった受験シーズンですが、やっと高校入試も終わりました。

受験生だった親のみなさん、お疲れさまでした!

先日も会った方に「この時期、一番忙しいのでは?」と聞かれましたが、そうでもありません。私たちの出番は、受験の前までですから。

塾の先生たちと同じで、入試の直前に相談が集中することがあるので、そのときは対応でバタバタします。でも、いざ入試がはじまると相談は減りますから。

忙しいのは、親技の教材を実践してもらっている新しい受験生に向けてです。

特に、受験生になったとたん躓く人が増えます。でもこれははじまりであって、大変なのはまだまだこれからで、夏休み以降にドバァーとやってきます。

10月とかだとキツイです。何がキツイというと、この時期になるとちょっとやそっとでは好転しないから。それだけ苦しい戦いになります。

もし、受験生になったこのタイミングで、調子が悪いならまだいくつも手は残っています。だから、今からすぐに取り組んで欲しいのです。

例えば、テスト中の話なんですが、テストで難しい問題が出たらどうしていますか?

中学受験を目指している方であれば、公開テスト。高校受験であれば、実力テストを思ってください。以下の4択で答えてみてください。

テストで難しい問題が出たらどうしていますか?

ア)知らない
イ)解こうとして頑張る
ウ)時間を決めて解こうとして頑張る
エ)スルーする

ア)と答えた方は、親技失格です(>_<)

たぶん、このメルマガを読んでいる方には少ないと思います。

一番多いのは、イ)のはずなんですね。

解答用紙を見て、全ての回答欄を埋めているのはイ)になります。

親技でお勧めなのは、ウ)とエ)になります。

ウ)は偏差値65以上の子にお勧めです。

となると、ほとんどの方には「エ)スルーする」が正解となります。

親技を実践して受験を取りきった親の方であれば、

エ)印をつけてスルーする

と答えてくれるはずです。

簡単にいえば、「強い相手とは勝負するな!」なんですね。これを徹底しないと点数は伸びないです。

イ)と答えた人は、大損をしています。新しい受験生には、すぐに止めて欲しい。言い方を変えれば、「これだけでも変えれば、点数が伸びる余地はある」といえるので。点数が伸びる根拠は、時間を他の問題に使えるからです。

私の経験上、わからない問題は結果的に点数をもらえないどころか、テスト時間の10分以上を費やしていることがわかっています。中には、20分以上使うことも。いわゆる「ハマる」わけです。そんな無駄なこと、すぐにやめた方がいい!

でも、なかなかできないと思います。いくら答えがエ)だとわかったも、実践するのは難しいです。ましてや、親が言うだけでは無理です。

何度も何度も親が言っても、テスト中にできない問題をスルーすることができない子がいます。理由として考えられるものの1つに、

・できない問題かどうかの判断がつかない

があります。確かにそうだと思うのですが、これも練習すればどうにでもなります。

親が口で言うだけでは、無理ということを知ること。目の前で練習させて、スルーできるようにして、テストを受けさせる。テストが終わったら、ちゃんとスルーしたかを確認する。スルーすることで浮いた時間をどの問題に費やしたかを確認する。ここまでやるだけで、点数は上がります。

簡単ではない、はずです。徹底できるかどうか、これも親技ですから!

(※ 『成績がイイ子の親だけが知っている!新「勉強の常識」』2022年3月14日号より一部抜粋)

image by: Shutterstock.com

ストロング宮迫&タイガー山中この著者の記事一覧

ストロング宮迫:本名・宮迫昭輔。1967年生まれ。これまで中学受験、高校受験、大学受験の指導を1000人以上の子供たちに行い、集団授業、個別指導、家庭教師の授業形態を経験する。その過程において、親が勉強を教えることなく、子供の頑張りはそのままで成績を上げる「親技」を構想。2003年、タイガー山中と成績向上委員会を立ち上げる。インターネット上で塾任せ、子供任せにしない勉強スタイルを提案している

 

タイガー山中:本名・山中良仁。1967年生まれ。これまで中学受験、高校受験、大学受験の指導を1000人以上の子供たちに行い、集団授業、個別指導、家庭教師の授業形態を経験する。その過程において、親が勉強を教えることなく、子供の頑張りはそのままで成績を上げる「親技」を構想。2003年、ストロング宮迫と成績向上委員会を立ち上げる。インターネット上で塾任せ、子供任せにしない勉強スタイルを提案している

 

 

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【著者】 ストロング宮迫&タイガー山中 【発行周期】 週刊

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