小学生のときは元気で登校していた子どもが、中学生になってから急に不登校になってしまう…そんな悩みを抱えているご家庭は多いのではないでしょうか。メルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』著者で、世界的なコンサルティング会社マッキンゼーで14年間もの勤務経験を持つ、ブレークスルーパートナーズ株式会社マネージングディレクターの赤羽雄二さんは、読者から届いた「中1の2学期から不登校になってしまった息子」を持つ親御さんからの悩みに、親身になってアドバイスしています。
「考える力」を鍛えたい人に贈る『ゼロ秒思考』著者・赤羽雄二さんがあなたの悩みに答えるメルマガ詳細・ご登録はコチラ
中1の子どもが不登校になってしまいました。親としてどう接すればいいでしょうか?
Question
小学校のときは特に問題なかった長男が、中1の2学期から不登校になってしまいました。いじめられているわけではないと本人は言っています。親としてどういう態度で接したら学校に戻ってくれるでしょうか。私はサラリーマンで、妻も週5日仕事をしています。
赤羽さんからの回答
ご相談ありがとうございました。大変ですね。実は私も身近な人の長男、次男が登校拒否になったのでお気持ちはよくわかります。登校拒否の理由はいろいろありますが、少なくとも改善しておいたほうがよいのは、家庭内のコミュニケーションです。
具体的には、お子さんによりそい、全面的に受け入れてあげることです。無理に話をして、聞きだそうとするのは、一番うざがられます。黙っていたとしても明らかに話を聞きたがっているのも、お子さんから見るとプレッシャーに感じます。よりそうだけにしてください。これは両親ともです。
それだと心配だと思われるかも知れませんが、話したくなる時期がくれば何かを話してくれると思います。それまでは他のことをして関心を持ちすぎないようにするのがお勧めです。
無視するとかではもちろんありません。普段通り生活をする中で、少しでも何か話そうとしたら真剣に耳を傾けてあげるのです。
これまでの接し方に問題があれば、全く話しかけてこないかも知れません。それでも数週間あるいは1、2ヶ月以内に、何か話しだすこともあるかと思います。そのときに、真剣に聞きます。
これは普段から部下、後輩、奥様などの話を真剣に聞いていないと、うまくはできません。ぜひ日常のやりとりでしっかりと相手の話を聞く、どんなときでも聞けるようになっておくことが大切ですね。これはアクティブリスニングの第一ステップです。簡単なことですが、ほとんどの方はうまくできないので、本気で取りくむ価値があります。
アクティブリスニングができるようになるのが第一歩です。それができるようになると、お子さんのほうから「勉強にどうしてもついていけない」「いじめられている」「好きな女の子の前で恥をかかされた」など、本当のところを少しずつ話し始めてくれますので、どう対応すべきかが見えてきます。
なお、母親が過保護気味であれしろこれしろと言い続け、また詮索し続けることもよく見られます。これについてもすぐに止める必要があります。そのためには、奥様に対する徹底したアクティブリスニングによって、奥様自身の不安、自信のなさの軽減が大切です。
勉強に関しては、希望するなら親が少し見てあげてください。子どもの安心感につながります。
いじめられていることに関しては、本人がいじめられやすい態度をとっていることも多いです。両親との関係が正常化しつつある中で、話を聞いてあげるとか、努力をねぎらってあげるとかすれば、より元気な態度が身につき始めます。
「考える力」を鍛えたい人に贈る『ゼロ秒思考』著者・赤羽雄二さんがあなたの悩みに答えるメルマガ詳細・ご登録はコチラ
image by: Shutterstock.com