楽天モバイルの利用者から、「これまで使えていた場所で急につながらなくなった」「通信品質が悪化した」といった声が相次いでいるそうです。背景には、楽天モバイルがKDDI(au)回線を利用するローミングエリアの見直しがあるとみられ、一部地域ではサービス環境に変化が生じています。メルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』の著者でケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川さんは今回のメルマガで、ローミングエリア縮小の実態と利用者への影響、そして楽天モバイルが直面する今後の課題について考察しています。
楽天モバイル利用者から「つながらない」という声が増大―5月末でKDDIローミングが大幅縮小か
今週、Xを見ていると、やたらと「楽天モバイルが昨日ぐらいからつながらなくなった」という声が多く投稿されていた。
これまでも通信品質に不満を述べる声は継続的に上がっていたが、今回は「この数日」というのと「今までより酷くなった」という内容が多くなったのだ。
普段から「楽天モバイル_お客様サポート @Rmobile_Support」というアカウントをフォローしており、このアカウントが自動返信したメッセージが流れてくるというわけだ。
「もしや、何かあったのか」とKDDIの楽天モバイルローミングサイトをチェックしたところ、ページが更新されており、5月末までと6月以降のローミングエリアが大きく変化していることがわかった。
KDDIのサイトは5月末までと6月以降を切り替えて表示、比較できるように進化していた。見ると一目瞭然、全国の至るところで、ローミングエリアが縮小されていたのだ。
X上の投稿でも、ローミング縮小エリアの対象になっていた人も多く、「職場で使えなくなった」と嘆く声があった。
一方で、povoの公式アカウントは「povoはau回線で快適につながります。最近急にオフィスでスマホが繋がらなくなった?そんな方におススメです! 今の契約はそのままで、「つながらない」に備えよう!」なんて投稿しており、早くもpovoによる、楽天モバイルユーザーの争奪戦が始まった感がある。
ただ、実際に5月末までと6月以降を比較すると、縮小された箇所はほんのわずかで、まだまだローミングエリアは残っている。
これが、6月末、7月末と段々と縮小していくのか、9月末までにバサっとゼロになるのかは不明だが、いずれにしても、ローミングが打ち切られるとなったら、楽天モバイルユーザーの間で阿鼻叫喚になるのは間違いなさそうだ。
今後もローミングが打ち切られることで、接続料の負担が減る楽天モバイルにとっては追い風になる。
ただ、一方で、ユーザーの流出が増えることになれば、収入面でのダメージは計り知れない。
とはいえ、いまから急ピッチでローミングに頼っている場所でのネットワーク品質を向上させるには設備投資の面で難しい。
ルーラルエリアはAST SpaceMobileに頼るといっても、24時間絶えずエリア化できるわけでもない。
今回の5月末でのローミング縮小を見る限り、9月以降の楽天モバイルは相当、厳しい状況に追い込まれるような気がしてならないのだ。
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