単純作業を丁寧にやる人と一番早く終わらせる人。優秀な人材はどっち?

 

逆に、こういう単純作業で一番最初に終わらせる人は、非常に見込みがあります。そんな人を良く観察すると、ただ手が早い、作業が早いだけじゃなかったりします。その人なりの独自の工夫を凝らしていて、それが功奏していたりするんです。単純作業で、独自の工夫ができて、それが成果に繋がっているという人は、ほとんどの場合非常に優秀な人材です。

例えば、封筒に宛名を書いて、書類を入れて封をするというような小学生でもできる仕事をやらせると、優秀な人は最初に封筒の封をする部分を折り曲げたりします。そうやってクセを付けておくと、書類を入れて封をする時間が短くなるんですね。これは10枚やそこらの枚数なら効いてきませんが、50枚以上となると明らかな差が付くんです。

そういう工夫をこちらが教えていないのに、自分で見つけてやっちゃう人は本当に優秀なんですよ。

単純作業をやらせると、その人の性格も見えて来ます。正直で真面目な人は、単純作業だからとバカにせず、ちゃんと真剣に手を動かすんです。ところが、性格にムラがあるとか、二面性があるような人は、最初は真面目にやっているんですが、段々と手を抜くようになるんです。

あさっての方向を向いて作業をしたり、勝手に休憩したり、隣の人と話し出したり、ヒドい場合には、

 ■ なんでこんなことをオレがやらなきゃならないの?

って態度を出したりしますから。特に監督者が作業をしている場所からいなくなった時に。こういう人を雇うと面倒なことになりますから、採用しない方が良いと思います。

私は単純作業の仕事をずいぶんと長くやっていたので、こういう仕事をやらせただけで、どんな人なのかがかなり高い精度で理解できるんですよ。そうやって派遣さんから優秀な人を見つけて、一本釣りするんです。派遣とかアルバイトの中にも、そういう優秀な人って結構いるものですから。そういう目線で見ていないから分からないだけです。

機会があったら、こういう観点から観察してみてください。

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【著者】 佐藤しょ~おん 【発行周期】 平日刊

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