女優・広瀬アリス(27)の人気が急上昇している。春クールは2本のドラマで異例の同時主演を務めるなど絶好調。今年の1月には関ジャニ∞・大倉忠義(36)との真剣交際が報じられたことで、その後の活動が心配されたが影響はないようだ。とはいえ、なぜここまで広瀬アリスが今、“確変状態”となっているのだろうか?芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが解説します。
広瀬アリス、“掛け持ち”主演の危険過ぎる落とし穴
『デイリー新潮』が広瀬アリスの4月期ドラマ“掛け持ち主演”を異例中の異例と報じています。
『探偵が早すぎる~春のトリック返し祭り~』(日本テレビ系)と『恋なんて、本気でやってどうするの?』(フジテレビ系)の両方が広瀬の主演を銘打っているからです。
この2つのドラマは放送曜日も時間帯も違いますからバッティングすることはありませんが、私の記憶を紐解く限り、異例なケースであることは間違いないと思います。
広瀬すずに隠れていたお姉ちゃんがいつの間にかこんな売れっ子になっているとは…驚きです。
掛け持ち主演を男優という括りで見れば、最も記憶に新しいのが『今ここにある危機とぼくの好感度について』(NHK)と、『あのときキスしておけば』(テレビ朝日系)で主演した松坂桃李でしょう。この時も曜日と放送時間帯が違いました。
つまり、しっかりと“棲み分け”が出来ていれば、人気俳優が同じクールで同時主演することは決してタブーでも何でもないということなのでしょうね。
そしてもうひとつ重要なのは“演じるキャラクターが被らない”ことでしょう。
松坂でいえば、不祥事に翻弄される名門大学の広報マンと、恋人が憑依した清掃員を愛するスーパーの店員役でした。
広瀬だと、実父の遺産5兆円を相続することになった女子大生と、恋愛群像劇の中での洋食器のチーフ・デザイナー役だといいます。コメディとラブ・ストーリーという“棲み分け”がしっかりできているというわけです。
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『デイリー新潮』によれば、この“掛け持ち主演”はあくまで男優に適用されてきたテレビ業界の常識だといいます。
昨年10月期には『劇団EXILE』鈴木伸之が3作品のドラマに“掛け持ち”出演していました。全てが主演ではないものの、スケジュール調整に伴うキャラクターの切り替えが大変だったでしょうね。