岸田政権が打ち切れぬ、安倍氏がプーチンに媚びを売って行なった“事業”

 

しかし、ロシアの侵略行為に対し、徹底した経済制裁を科すことは、日本の防衛にとっても重要な意味をはらむ。

他国を侵略するという国際犯罪をなしたとき、その国家の指導者は破滅的な代償を払わなければならないことを知らしめるのが経済制裁の主目的であろう。そのためには、寸分漏らさぬよう主要各国がしっかり足並みを揃える必要がある。

ロシアのウクライナ侵略は、台湾や日本をにらむ中国の存在を否応なく意識させ、日本の防衛力強化を唱える声が高まっている。プーチン大統領が核兵器使用をちらつかせていることもあり、安倍元首相にいたっては、核シェアリングの論議をするべきだと言いたてている。

しかし、こういう時、短絡的に核兵器導入に結びつけて議論しても、冷静な判断は期待できない。それよりも、いかにして侵略者の意気を削ぐ徹底した経済制裁を実行するかが、肝心なのではないか。経済制裁も実力の行使だ。そこにどれだけのパワーがあるのか、計算高い習近平氏はじっと見つめているだろう。

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image by: 首相官邸

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