この件に関し2019年10月に札幌市内で開かれたシンポジウムでは、「年金100年安心プランはどうなった?」というプラカードを掲げようとした60代女性が複数の警官に取り囲まれたと証言するなど、少なくとも9人が警官によって排除されていたことが確認されている。
治安維持法を拡大解釈し政府の気に入らない者を次々と摘発した戦前の特高警察を彷彿させる横暴な取り締まりのあり方に、今回の判決は一定の歯止めをかけた形になった。民主主義国家の司法が良識を示したといえるだろう。
安倍氏は首相在任中、秘密保護法を制定し、共謀罪を拡大する法をつくるなど、戦前に回帰するかのような抑圧的政策を次々と繰り出した。メディアや言論人へに圧力をかけることもしばしばあった。そんな政治的空気が、北海道警の過剰警備を生んだともいえる。
思想の自由や表現の自由など個人の権利を侵さないよう、国家権力を縛るのが、憲法だ。岸田政権は、アベ・スガ時代を貫いた憲法無視の政治姿勢ときっぱり決別しなければならない。
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