もし日本が現在のように世界の技術をリードして資源国というポジションを続けたいなら、技術の才能のある人を潰さないことが第一である。著者の経験では、世界レベルの技術を突破できる若い人(学生など)の特徴は「コミュニケーション能力が低い」ことである。それはおそらく脳の構造から言って、語学と物理の場所が同じか、あるいは相互に関係があるからだろう。
学生を教えていて、コミュニケーションの優れた学生はきまって物理が弱い。特に電気、機械の成績が悪い。また電気、機械が得意でも語学の勉強をするとダメになる。この反対で、コミュニケーションの得意な子供で、電気機械が強い子供は、いることはいるだろうが少ない。だから、英語やコミュニケーション力の教育は特異な子供には良いかもしれないが、全員に強制するのは良くないと思う。
また、別の話になるが、日本は世界で唯一の温帯の島国で、偏西風が吹き、黄砂が飛び、砂地でできていて、列島中央には山脈がある。だから、石灰石、降雨や淡水、連作できる田畑、豊富な漁場、多種類の植物、温和な気候などに恵まれている。
石灰石は年に2億トンも取れるし、淡水は豊富で、しかも上質の軟水であり、飲料水になる水は日本人が飲む水の10万倍も降る。中国から毎年、弱アルカリの黄砂がやってくるので、それで田畑や近海が中和されて連作が効き、豊漁が続く…これでどうして「資源がない国」なのだろうか?(メルマガ『武田邦彦メールマガジン『テレビが伝えない真実』』2022年4月27日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)
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