プーチンが放つ核の標的は「東京」か。日本を“敵国認定”した独裁者の大暴走

 

ロシアの北海道への侵攻が最近ニュースやSNS上で騒がれているように見受けられますが、そちらよりも、地上部隊を使わないミサイルによる攻撃のほうがより可能性が高くなります。その場合は、北海道ではなく、恐らく東京をはじめとする主要都市周辺でしょう。

その兆しが見えるのは、私たちの目が(メディア)東部ドンバス地方やマリウポリに向かう中、ポーランドとの国境近くにある主要都市リビウへのミサイルによる攻撃や、時折行われる首都キーフへのミサイル攻撃、そして南部の港湾都市オデーサへのミサイル攻撃などでしょう。

同様の距離をターゲットとする場合、もし極東ロシア地域(例えばシベリア、ウラジオストックなど)から戦術核ミサイルであれば、十分に日本の主要都市に届く計算になるそうです。そして、モスクワ近郊の基地や、ショイグ国防相とその家族が潜んでいるとされるウラル山脈付近の基地(核シェルター付近)からであれば、長距離弾道ミサイルでの攻撃も可能になります。

最近、ウクライナへの核兵器使用の可能性が高まったとされる理由に使われるものの一つに、現場と国防省・軍参謀本部との間での交信記録がありますが、その内容は「人はどの道いつかは死ぬのだから。今、ロシアの敵に対して本格的な攻撃を行わなくてはならない」というものがあったそうですが、もし同様のロジックがロシアの“敵国全般”に対して使われるとしたら、アメリカなどとの全面的な核戦争も辞さないという意味にも解釈できます。

その場合、ロシア政府の目から見て公然と敵に回った我が国もターゲットになる可能性は高いと思われます(とはいえ、欧米主催の第2次世界大戦の戦勝式典で、広島と長崎に投下された原爆の映像が映し出された際、十字を切ったのは唯一プーチン大統領だけだったそうで、核兵器使用による被害の大きさに対しては恐らく理解しているはずですが)。

私や周辺のただの被害妄想か、恐怖心からくる認識であればまだいいのですが、もしロシア・プーチン大統領が心から孤立を感じ、「だれもやはり理解してくれない」という猜疑心と被害妄想に押された場合、自国の運命と道連れに大量破壊兵器を使用するかもしれません(あくまでも私の想像ですが…とはいえ、一応、嫌な想像を掻き立てるような情報が寄せられています)。

ついでに日本つながりで気になる兆候があるとすれば、一昨年くらいからプーチン大統領とその周辺(メドベージェフ元大統領など)が言及する“ロシア人とは誰を指すか”という内容です。

多くはウラジオストックで開催される“東方経済フォーラム”の場などで触れられますが、プーチン大統領が「北海道にいるアイヌ民族は、もともとはロシア人である」という発言をしたり、「ロシア語を話す人はすべてロシア人である」という発言をしたりするのは気になります。

同様の内容をメドベージェフ氏なども別の機会に繰り返しますが、ちょっと拡大解釈しますと、クリミア半島侵攻時やかつて南オセチア(ジョージア)、そして今回のウクライナ東部(ドンバス地方)への“侵攻”を行った際の正当化の理由は、「同胞ロシア人の保護」であったことを考えると、ちょっと背筋が寒くならないでしょうか。

またプーチン大統領自身の発言かどうかは確認できていないのですが、最近、日本がロシアに対して“敵対的な”態度を明確にしたという認識が広がってから、「日本は北海道において、ロシア系民族であるアイヌ民族を迫害し続け、抹殺しようとしている」という論調が目立つようになってきているそうです。

私自身が確認したり、耳にしたりしている内容ではないのですが、もしこの情報が本当だとしたら、ロシアの攻撃の方向が北海道・日本にも及ぶ可能性を指摘する情報も、あながち妄想では片づけられないようになってしまいます。

非常に懸念すべき内容ですし、もちろん日米政府はすでに対応を協議しているものと信じたいですが、皆さんはどうお考えになるでしょうか?

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