そこで中国政府はロシアとの関係強化に本格的に乗り出しました。そのため、ウクライナ戦争を巡っても「ロシア非難」には与しない姿勢を貫いています。
アメリカやEU諸国がロシア産のエネルギーや食糧の輸入を禁止する中、行き場を失ったロシア産物資の大半を中国が緊急輸入することになりました。
中ロ両国にとっては「ウィン・ウィン」の状況と言えるでしょう。
例えば、中国がロシアから輸入した天然ガスは前年同期と比べ60%も急増中です。また、ロシア産の原油に関しても、中国は安値で大量に輸入する契約を結びました。
更には、ロシア産の石炭も中国は対前年比で倍となるほど輸入量を急拡大させています。
しかも、決済はドルではなく、人民元とルーブルです。
結果的に、中国のロシアからの輸入総額は第1四半期で対前年比31%増の222億ドルに達しました。アメリカによるロシアへの経済制裁などどこ吹く風といった様子です。
しかも、ロシアは中国と協力し、月に資源開発基地を建設する計画まで発表しています。
ぶっちゃけ、ウクライナではロシア軍の苦戦が伝えられていますが、ウクライナ東部地方はヨーロッパ最大の未開の天然ガスの宝庫であり、ここを押さえればロシアにとっても中国にとっても「大勝利」なのです。
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